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富士通テン、スマホと接続し対話型エージェントが利用できるナビ

 富士通テンは、カーナビゲーションシステム「ECLIPSE」シリーズの新製品として、Wi-Fiでスマートフォンと接続でき、対話型のシステムで目的地の検索や設定、周辺情報を検索できるモデル「Zシリーズ」を11月上旬に発売する。

「AVN-ZX03i」とスマートフォンアプリ「CarafL」(カラフル)

 価格はオープン価格で、9インチディスプレイを搭載する「AVN-ZX03i」は、17万円前後、7インチディスプレイの「AVN-Z03iW」「AVN-Z03i」は10万円前後になる見込み。

 新たに発売される「Zシリーズ」では、国内の市販カーナビでは初という、Wi-Fiによるスマートフォンとの接続機能を搭載。スマートフォンのWi-Fiテザリング機能を利用して接続する。スマートフォンのアプリやデータ通信機能と連携し、センターサーバーですべての処理を行うスマートフォン向けの対話型エージェントアプリ「CarafL」(カラフル)により、さまざまな機能を利用できる。取扱説明書をスマートフォンアプリにし、目的の項目を検索しやすくした「どこでもサポート」も用意される。

 新しいZシリーズの大きな特徴である、スマートフォン連携機能は、スマートフォン側のWi-Fiテザリング機能を利用する。これにより、幅広い機種に対応でき、目的地検索を容易にする無料の対話型エージェントアプリ「CarafL」はiOS、Android向けが用意される。

 Zシリーズには車載用のマイクとボタンが用意されており、車内でアプリ「CarafL」を立ち上げておけば、ボタンを押すだけで対話を開始できる。カーナビやスマートフォンの画面を見なくても操作でき、利用時の安全性も高まるとしている。対話機能は音声認識や意味理解、推論などがすべてセンターサーバーで処理され、結果がスマートフォンに返される仕組み。この際、駐車場の空車情報や、トイレのあるコンビニといった周辺の詳細情報もセンターサーバー経由で提供される。対話機能は自然な話し言葉を理解できる高度なものが用いられているほか、休息・観光スポットを訪れると周辺のおすすめ情報を提供するといった、アプリからのリコメンドも行われる。

 また、スマートフォンのWi-Fiテザリング機能を利用する「CarafL」とは別に、スマートフォンの「MirrorLink」機能がサポートされ、対応するスマートフォンの画面をカーナビの画面に表示させることが可能。ほかにも、富士通のクラウドサービス「My Cloud」と連携し写真や音楽を再生するアプリも用意されている。

 Zシリーズ本体は、地図だけでなくメニュー画面も、フリック操作などスマートフォンのように操作が可能。最上位モデルの「AVN-ZX03i」には地図や照明の色などの見た目をカスタマイズする機能も用意されている。

太田 亮三