シニア向けのPHS端末「Casablanca」


 「Casablanca」(WX05K)は、京セラ製の折りたたみ型PHS音声端末。昨年10月に発売された「WX01K」をベースに、スペックはほぼ同等ながら、シニア向けモデルとして開発された。6月に発売される予定。

 3インチ、ワイドQVGAサイズの液晶ディスプレイ、300万画素カメラを搭載し、フルブラウザ、Eメール、ライトメール、赤外線通信に対応する。担当者によれば、2010年12月に「だれとでも定額」を開始して以降、ユーザー層が拡大。昨秋リリースした新機種群に加え、新たに50代~60代のアクティブシニア層に向けた機種として、「WX01K」をベースに、新機種が開発されることになった。

 外観はほぼ「WX01K」と同等ながら、シニア向けの要素として、メインメニューのサイズを大きくして視認性を高めた「でかメニュー」を搭載する。またメールの文字サイズは5段階で変更でき、メインディスプレイやサブディスプレイの時計を大きく表示できる。たとえばメール本文を表示している際、テンキーの0ボタンを押すと、文字サイズを変更できる。テンキーに割り当てられたフォントも大きめで、「クリアキー」は「戻る/マナー」と表記されている。

 通話関連で、相手の声をゆっくり再生して聴き取りやすくする「ゆっくり通話」、相手の音量を大きくして高音域を補正する「はっきり通話」をサポート。ゆっくり通話で、再生スピードが遅くなっても、会話中の無音時間で調整して、ピッチや音質は変化させない。会場で実際に試してみたところ、はっきり通話で高音域がやや強めになり、ゆっくり通話で相手の声のスピードが遅くなることは実感できた。

 大きさは約50×108×13.6mm、重さは約109g。連続待受時間は約750時間。連続通話時間は約11時間(はっきり通話ONで約6.5時間)。ボディカラーは、オーシャンブルー、ファインシルバー、テンダーローズの3色。




(関口 聖)

2012/5/29 12:44