クアルコム日本法人が経営陣刷新、社長の山田純氏が退任


 米クアルコムは、日本法人であるクアルコムジャパンの代表取締役である山田純氏が退任し、新たにクリフォード・フィッキ氏が日本法人の新社長に就任したと発表した。フィッキ氏は米本社のバイス・プレジデントも兼ねる。

 クアルコムジャパンの社長兼会長、そしてクアルコムのシニア・バイス・プレジデントを務めてきた山田純氏は、松下通信工業で移動体通信に携わり、その後米国での事業を経験した後、1998年、クアルコムジャパン設立にあわせてクアルコムへ入社。BREWの日本市場導入などを担当し、松本徹三氏(現ソフトバンクモバイル特別顧問)の後任として、2005年、クアルコムジャパンの社長に就任。クアルコムのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるジン・ワン(Jing Wang)氏は「山田純のリーダーシップは、日本でのクアルコムの事業の発展と拡大に重要な役割を果たした」とコメントしている。山田氏は、今後、クアルコムの特別顧問に就任する。

 新社長のフィッキ氏は、NECエレクトロニクスやMarvell Semiconductorなどで半導体事業に関わり、Applied Micro Circuts Corporationのバイス・プレジデントを経て2011年5月、セールス・オペレーション担当のバイス・プレジデントとして米クアルコムへ入社していた。

 クアルコムジャパンによれば、経営体制の刷新で、今後さらなる発展をはかると説明。フィッキ氏は日本には10年以上、滞在し、日本市場にも精通しているとのこと。特別顧問に就任する山田氏は、アドバイザーとして、今後もクアルコムに関わる。




(関口 聖)

2012/5/18 11:57