下り76MbpsのSoftBank 4G対応モバイルWi-Fiルーター「101SI」


 「ULTRA WiFi 4G 101SI」は、AXGPを利用するMVNOサービス「SoftBank 4G」に対応し、下り最大76Mbpsの通信速度(理論値)を実現したセイコーインスツル製のモバイルWi-Fiルーター。2012年2月以降に発売される。「SoftBank 4G」の料金体系は現在未定。

「ULTRA WiFi 4G 101SI」

 

 「ULTRA WiFi 4G 101SI」は、ソフトバンクモバイルが発売するセイコーインスツル製のモバイルWi-Fiルーター。ウィルコムからXGP事業を承継したWireless City Planning(WCP)が、2.5GHz帯で提供する通信サービス「AXGP」(Advanced XGP/高度化XGP)のネットワークを利用できる。ソフトバンクモバイルは、MVNOとして、「AXGP」に対応した通信サービスを「SoftBank 4G」の名称で提供する。

 「AXGP」の通信速度は下り最大110Mbps(理論値)だが、「ULTRA WiFi 4G 101SI」は下り最大76Mbps、上り最大10Mbpsという仕様。

 同端末ではさらに、MVNOではなく、ソフトバンクモバイルが提供する通信サービスとして、下り最大42Mbps、上り最大5.7Mbpsの「ULTRA SPEED」もサポートする。AXGPの前の世代となるXGPには非対応とのこと。

 ルーター機能として、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11b/g/nをサポートする。SSIDは2つまで設定できるほか、同時に10台までWi-Fi対応機器を接続できる。Wi-Fiの認証はWEP、WPA、WPA2を利用でき、接続設定としてWPSが用意されている。また、MACアドレスフィルタリング、プライバシーセパレータなどのセキュリティ機能が搭載されている。パソコン向けユーティリティソフトはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4~で利用可能。

 内蔵バッテリーは2190mAhで、連続通信時間は約5時間。パッケージにはバッテリーがもう一つ同梱され、最大で約10時間利用できるとしている。本体から外したバッテリーを充電できる専用充電器もパッケージに同梱される。大きさは約100×64×16.1mmで、重さは約105g。

 29日の発表会では、AXGP対応データ通信端末を装着したパソコンによる通信のデモンストレーションと、「101SI」が展示されていた。「101SI」のディスプレイにはソフトバンクのロゴなどが表示されていたが、操作はできない状態だった。パソコンでの通信デモは、展示会場内に基地局を設置して、「101SI」ではなく、パソコンのUSBデータ通信端末で通信を行い、下り100Mbps程度の速度になっていることが紹介されていた。


 




(関口 聖/太田 亮三)

2011/9/29 12:22