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ドコモとチャイナモバイル、マルチベンダー対応のeSIM書き換えシステムを開発

 NTTドコモとチャイナモバイルは、異なるベンダーをまたいでeSIMを連携できるシステムを開発した。標準化された仕様に基づいており、「世界初のマルチベンダー間eSIM連携システム」とアピールする。

 自動車やIoT機器などで、組み込まれて運用されるSIMカード「eSIM」は、異なる通信キャリア間でその内容を書き換える場合、これまでは同じベンダーである必要があった。しかし今回、GSMAで策定された「Remote Provisioning Architecture for Embedded UICC3.1(GSMAv3.1)」に準拠したシステムを開発したことで、異なるベンダーのシステムを用いていても、eSIMを書き換えられるようになった。

 実際にドコモでは、eSIMベンダーとしてギーゼッケアンドデブリエント(G&D)を採用する一方、チャイナモバイルのeSIMベンダーはジェムアルト。どちらも業界大手とのことで、今回の仕組みにより、グローバルでのIoT市場でのeSIMの活用にはずみがつくと期待されており、ドコモとチャイナモバイルは、自動車や建設機械、農業機械など日本から中国へ製品を輸出する企業に向け、eSIMで日本→中国のネットワークへ切り替えられるサービスを検討していく。