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ドコモがブラジルVivoに対応するeSIMソリューション、ヤンマーで採用

 NTTドコモは、ブラジルのTelefonica Brasil(Vivo)と連携し、eSIM対応ソリューションを提供する。

 eSIMはM2M向けに策定されたSIMカードの規格で、組込機器を指すEmbeddedからeSIMと名付けられている。1つの物理的なeSIMカード(またはチップ型)に対し、遠隔操作でキャリアの情報を書き込むことができ、これまでSIMカードを差し替えて対応していたような契約の変更や現地サービスの利用も、遠隔操作でSIMに契約情報を書き込むことで対応できる。ドコモでは2014年6月から「docomoM2Mプラットフォーム」向けとしてeSIM対応ソリューションを提供している。

 ブラジルでは国際ローミングが規制されており、輸出品などで通信サービスを利用する場合は、ブラジルのキャリアのSIMカードに差し替える必要があった。今回の対応により、M2M機器のSIMを差し替えることなく、ブラジルでVivo回線を利用できるようになる。Vivoはブラジル市場でシェア1位(約30%)、契約者数は8143万人の通信キャリア。

 今回発表のソリューションは、ヤンマーが2016年度以降にブラジルに輸出する製品に組み込まれる予定。稼働状況の管理や可動診断保守、盗難防止といった遠隔情報サービスに活用される。

太田 亮三