ニュース

ドコモとフジテレビが5Gで共同実験、放送機器の遠隔制御などを検証へ

お台場でユーザー体験エリアも準備、28GHz帯で10Gbpsのデータ伝送に成功

 NTTドコモは、2020年に商用サービスの開始を目指す第5世代移動通信方式(5G)に関連し、フジテレビと協力して東京・お台場地区で共同実験を行う。共同実験は2017年6月から。

 ドコモとフジテレビの共同実験では、5Gの特徴のひとつである低遅延を活かし、放送機器の遠隔制御などの技術検証実験を行う予定になっている。

 またドコモは、一般ユーザーが5Gを体感できる「5Gトライアルサイト」を2017年度下期までに東京・お台場地区に構築する予定。

 これに先立つ2月28日には、同地区にて、28GHz帯を利用し無線データ伝送で下りの速度が10Gbpsを超える通信に成功している。この実験はエリクソンと共同で実施され、Massive MIMOビームフォーミング技術を利用。フジテレビ本社社屋に基地局アンテナが設置され、屋上庭園やお台場地区の路上で通信速度の評価や安定性が確認された。

お台場、28GHz帯の無線データ伝送の実験の様子