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ドコモと東武鉄道が5Gで協力、スカイツリーで実験

 東武鉄道とNTTドコモは、2020年に商用化される5G(第5世代)のモバイル通信サービスを活用すべく、東京スカイツリーなどで共同実験を実施することで合意した。

 両社の取り組みは2017年5月以降に進められる。実験が行われるのは、東京スカイツリータウン(東京スカイツリー、東京ソラマチ)、浅草駅ビル「EKIMISE(エキミセ)」のほか、路線バスの「スカイツリーシャトル(上野・浅草線等)」の一部区間、鉄道の東武スカイツリーラインの一部区間、日光エリアなど。

 実験は、5Gを活かすサービスやコンテンツと、5Gのサービスエリア構築。サービス/コンテンツとしては、VR(バーチャルリアリティ)やARなどを使った観光案内や大型モニターでのライブ映像配信、あるいは鉄道やバスで移動中でも楽しめる観光情報のリアルタイム配信など。

 サービスエリア構築は、28GHz帯の周波数を用いて、最大5Gbps以上という5Gネットワークを作り上げる。東京スカイツリーに基地局装置を据えつけて、ソラマチ周辺を走る鉄道やバスといった車両、少し離れた浅草周辺に5Gの電波を照射する。今後は、4.5GHz帯での実験も計画されている。

 あわせてドコモでは、5Gの特長(10Gbps以上の高速・大容量通信、低遅延など)を使った新たなサービス、コンテンツを開発し、なおかつ一般ユーザーにも体験できる環境「5Gトライアルサイト」を2017年5月以降に構築する。エリクソンやIntel(インテル)と協力して、お台場・青海地区(東京臨海副都心地区)と東京スカイツリータウン周辺などで構築される。5Gトライアルサイトでは、鉄道や自動車、放送といった各業界のパートナー企業とともにサービスやコンテンツの開発を行う。