ニュース

IoT向け通信技術「LTE Cat-M1」、国内外キャリア9社が展開へ

日本ではNTTドコモ、KDDIが参加

 国内外のモバイルキャリア9社は通信方式IoT向けの「Cat-M1」(カテゴリーM1)を早期に世界中で展開していくという共同声明を発表した。

 「Cat-M1」は、Low Power Wide Area(LPWA)と呼ばれる通信技術の1つ。スマートメーターや貨物の追跡装置、ウェアラブル端末など多数のデバイスが少量のデータ通信を行うIoT(Internet of Things)環境に適した仕様を備える。

 通信速度は上下1Mbps程度に抑えられるものの、LTEより低消費電力で利用できる。LTEの拡張規格となっており、既存のLTE基地局設備をアップデートするだけで対応可能としている。

 共同声明に参加したキャリアはNTTドコモ、KDDI、AT&T、KPN、Orange、Telefonica、Telstra、TELUS、Verizon Wirelessの9社。個人と法人の両方を対象としたIoTサービスを提供するため、「Cat-M1」とその発展技術の国際ローミングにおいて、標準化仕様へ早期に対応すると発表された。

 NTTドコモは「Cat-M1」の通信サービスを、2017年春より順次、提供する予定。

 KDDIでは「Cat-M1」と類似技術の「NB-IoT」の2つの通信技術の検証を進めているが、そのどちらか、もしくは両方を2017年度中を目処に提供するとしている。