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下水道の浸水監視ネットワークに「LoRaWAN」を活用、KDDIと明電舎が実証実験

 KDDIと明電舎は、IoT向け規格「LoRaWAN」の無線ネットワークを、下水道の浸水監視に活用する実証実験を3月に開始する。

 「LoRaWAN」は、無線局免許が不要な周波数帯を利用する無線規格。低消費電力で広範囲に通信できる特徴を持つ。KDDIは「LoRa PoCキット」として関連ソリューションをパッケージ化した製品を発表している。

 今回の実証実験では、各マンホールに水位観測用センサーを設置。LoRaWAN経由でクラウドサーバーに情報を蓄積する。LoRaWAN基地局までの通信は無料で行えるため、各マンホールに3G/LTE端末を取り付ける場合よりも維持コストを抑えられる。

 降雨レーダー情報と連携し、ゲリラ豪雨対策などへの支援情報を提供する。実験には国土交通省が技術支援を行い、神奈川県厚木市にて実施される。