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ファーウェイが2倍長寿命な蓄電池を開発、放熱にグラフェンを使用
5分で48%の“超急速充電”、対応端末を12月下旬に発表
2016年12月6日 17:14
ファーウェイは、傘下のワット研究所の研究成果として、グラフェンを放熱素材として使用した耐高温、長寿命のリチウムイオン電池を発表した。通信基地局や電気自動車の蓄電池としての利用を想定している。
新開発のリチウムイオン電池は、グラフェン・ベースの放熱素材による耐熱技術によって、従来のリチウムイオン電池より10度高い摂氏60度の環境でも動作可能。寿命も従来製品の2倍程度まで延びたという。携帯電話基地局の蓄電池システムとして利用することで、高温地帯でも4年以上稼働できるほか、高温地帯で使われる電池自動車や、飛行時に熱を発するドローンをより安全に運行できるとしている。
新開発のリチウムイオン電池は、2015年11月29日~12月1日に開催された「第57回電池討論会」で発表された。
2015年発表の急速充電技術、対応端末を12月発表
あわせて同社は、2015年に発表した“超急速充電”技術を搭載したモバイル端末を12月下旬に発表すると明らかにした。
この技術は3000mAhのバッテリーを5分間で48%まで急速充電できるというもので、2015年の発表会ではプロトタイプを展示していた。技術としては、すでに商用化しているという。