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IoTシューズで恐竜と競争、au「FUMM ADVENTURE」よみうりランドに10月8日オープン

子供向け体験型アトラクション、12月4日までの期間限定

 KDDIとよみうりランドは、au未来研究所がコンセプトモデルとして開発した子供向けのIoTシューズ「FUMM」(フーム)を採用した、体験型迷路アトラクション「FUMM ADVENTURE powered by au」を提供する。場所は「よみうりランド」の「グッジョバ!!」エリアで、期間は10月8日~12月4日の期間限定。アトラクションの料金は1回500円(税込、入園料別)で、ワンデーパス、ひよこパスも利用可能。

「よみうりランド」の「グッジョバ!!」エリアにオープンする体験型迷路アトラクション「FUMM ADVENTURE powered by au」
「FUMM ADVENTURE」のシューズ

 「FUMM ADVENTURE」の提供は9月14日に発表されている。au未来研究所はこれまで「衣食住」をテーマにしたハッカソンを元に、3つのコンセプトモデルを発表。第1弾として発表していた「FUMM」は、さまざまな検討を経て、auが直接提供するのではなく、よみうりランドとのコラボレーションで実サービスとして提供する形になった。au未来研究所のコンセプトモデルが実際のサービスとして提供されるのはこれが初めてとなる。

 なお、コンセプトモデルの段階では「FUMM」には4つのセンサーが搭載されていたが、「FUMM ADVENTURE」で提供されるシューズは、アトラクションに必要な感圧センサーとカラーセンサーの2つに絞られ、足の甲の部分にある基板の入ったユニットも小型化されている。

「FUMM ADVENTURE」のシューズ
靴底にカラーセンサー、インソール部分に感圧センサーを搭載する

 10月7日には、現地で報道陣向けのお披露目と体験会が開催された。登壇したKDDI デジタルマーケティング部 部長の塚本陽一氏は、コンセプトモデルの発表だけでは「まだまだ未来感があると感じるかもしれない」とし、「次のフェーズに行く必要がある。提示だけでなく、実際に体感してもらうものを提供していかなければいけない。使命感をもって活動をしていく」と語り、au未来研究所の活動を、実サービスにまで展開できるリアルな活動にしていくという方向性を示した。

 よみうりランド 遊園地事業本部 副本部長 企画・宣伝部担当の曽原俊雄氏は、「FUMM ADVENTURE」がオープンするエリア「グッジョバ!!」は、一流企業とコラボレーションしていく場であり、来園者が能動的に楽しむ体験型アトラクションであることが根底にある考えとした上で、「FUMM ADVENTURE」は「大変大きな可能性を秘めたアトラクションだと思う」とし、「IoTの概念が入り、エンターテイメント業界がさらに大きく発展していけると感じている。お客様の反応も楽しみ」と期待を語った。

 塚本氏は今後のau未来研究所の活動についても触れ、「IoTはその文脈やテクノロジーが前面に出ることが多いが、使うことで幸せになる、豊かになることもサポートしていかないとけない。IoTがもたらす技術面ではない豊かさを感じてもらえれば」と語っている。

KDDI デジタルマーケティング部 部長の塚本陽一氏
よみうりランド 遊園地事業本部 副本部長 企画・宣伝部担当の曽原俊雄氏

「FUMM ADVENTURE」体験の様子