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ソフトバンク、低消費電力・長距離通信のIoT向け「LoRaWAN」

 ソフトバンクは、IoT機器向けの技術「LoRaWAN」を活用した通信サービスの提供を2016年度内に開始する。

 LoRaWANは、センサーなどのあまり通信量が多くない製品をネットワークに接続するための無線通信技術で、LPWAと呼ばれる、IoT機器向けの通信規格のひとつ。

LoRaWANサービスイメージ

 通信速度は最大でも数十kbps程度と低速ながら、3Gデータ通信やBluetoothなどと比べて、低コストで低消費電力な技術となっている。LPWA規格の中でも、ひとつの基地局(ゲートウェイ)で接続可能な範囲が広いのも特徴で、最大で半径数kmの範囲で通信が可能。

 電波免許が不要な920MHz帯を使用してサービスを提供する。通信モジュールは1個当たり数百円で、一度設置すると10年以上電池交換が不要な低消費電力仕様となるという。

 例えば、倉庫の在庫や商業施設の備品に通信モジュールを取り付けて在庫管理に利用したり、道路や河川、スマートメーターなどのセンサーの通信手段としたりといった用途が想定されている。

利用用途例

 ソフトバンクはLoRaWANサービスを、サービス利用のためのデバイスやアプリケーション開発、コンサルティング料などを含んだソリューションパッケージとして提供する。ユーザーの要望に応じて、3G/LTEやWi-Fi、固定通信などとの組み合わせも可能としている。