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PC向けハイエンドVR「HTC Vive」税抜9万9800円で店頭販売開始

店頭で体験スペース用意、場所の検索や予約にも対応

 HTC NIPPONは、パソコンに接続して利用する、Steam(Valve)と共同開発したVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「HTC Vive」を、パソコンショップなどの店頭でも販売を開始する。価格は9万9800円(税抜)。

 販売パートナーとして新たにドスパラ、ツクモ、ユニットコムが加わったことで、これらのパソコンショップ、全国で合計36店舗で販売されることになる。店頭販売にあわせて、HTC Viveの体験コーナーが設置されている店舗などを検索・予約できるシステムも提供され、体験コーナーで購入前に試遊できるようになっている。

 「HTC Vive」はパソコンに接続して利用するHMD。「Oculus Rift」と並ぶハイエンドなVR体験ができる製品として注目されている。「HTC Vive」にはコントローラーが標準で付属。さらに「ルームスケールVR」が最大の特徴で、1.5×1.5mから4.5×4.5mの範囲で空間をまるごとトラッキングでき、その空間の中で歩きまわるプレイヤーやコントローラの位置・向きを、リアルタイムにVR空間に反映させられるようになっている。

 「Steam」はパソコンをゲームプラットフォームとして再構築したダウンロードストアのサービスで、予約や購入済みタイトルの管理、コメントや評価といった機能が提供されている。「HTC Vive」に対応したゲームも、Steam経由で購入・ダウンロードが可能。「HTC Vive」向けタイトルは、現在までに310タイトル以上になっているという。今後はBtoBなど企業向けの提供も加速させていくとしている。

 7日には都内で発表会が開催され、店舗販売や価格、「HTC Vive」の特徴などが解説された。また会場には「HTC Vive」の駆動に必要な中~上級モデルのグラフィックスカードやゲーミングパソコンも展示された。

 発表会では、すでに「HTC Vive」をアトラクション施設に導入したり、イベントで実験的に提供したりした各社の担当者も登壇し、ルームスケールや頑丈さ、スペックの高さなどの、「HTC Vive」が競合製品よりも優れているとするポイントが語られた。