第4回 スマートフォン&モバイル EXPO【秋】

Yahoo!カーナビ、ガリバーDRIVE+連携でトンネル内でも正確にナビ

タブレット専用UIも準備中

 ヤフーは、「第4回 スマートフォン&モバイル EXPO【秋】」会場内の住友電工システムソリューションのブースで、無料のカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」の新機能を披露した。

 「Yahoo!カーナビ」は、iOSおよびAndroidに対応した無料のカーナビアプリ。今年7月に提供が開始され、無料であるにも関わらずVICSによる渋滞情報を取得できるとあって、3カ月で約170万件ダウンロードされているという。

 新機能として追加が予定されているもののうち、ガリバーインターナショナルの「DRIVE+」(ドライブプラス)との連携機能は本日より利用可能となっている。DRIVE+は、ガリバーが販売する中古車に装着されるOBD2規格対応のBluetooth通信ユニットを利用し、自動車が発する各種信号をスマートフォンで取得できるようにしたもの。

 Yahoo!カーナビでは、車速情報を利用し、GPSが利用できないトンネル内などにおいても正確なナビゲーションを実現した。例えば、高速道路で長いトンネルを出てすぐの場所にインターチェンジがある場合、トンネルを抜けた直後にGPSが利用可能になり、その時点でようやく案内が始まるため、ドライバーが慌ててしまう可能性がある。DRIVE+と連携し、ナビアプリが車速情報を取得することで、トンネル内でも正確に走行地点を把握できるため、こうした状況が回避できる。

DRIVE+連携機能

 このほか、年末年始に向けて今後追加される予定の2つの新機能も公表された。

事故多発地点情報の表示機能は年内に実装予定

 一つは、公益財団法人交通事故総合分析センター(ITARDA)がまとめた事故多発地点の情報をナビ上に表示する機能。全国約1万2000カ所の情報をユーザーに通知することで、安全運転を促す。

 もう一つは、タブレット専用のUIで、画面の広さを有効に利用できるようにする。画面の左側に高速道路のインターチェンジなどの案内情報を、右側に地図を表示することで、カーナビとしての使い勝手を向上させる。ただ、6インチクラスの端末など、スマートフォンとタブレットの中間に位置するようなサイズ感のデバイスも増えてきているため、同機能の実装にあたってはユーザー自身でどちらのモードを利用するか選択できるようにするという。

右がタブレット専用UI。年内にAndroid、年明けにiOSで実装する計画
iPadでは地図表示が高精細に

湯野 康隆