【Mobile World Congress 2013】

幅広いラインナップをアピールするファーウェイブース

 「Mobile World Congress」会期前日に新端末「Ascend P2」を発表したファーウェイは、同社のブース内でAscend P2をはじめとしたさまざまな端末を展示している。

 「Ascend P2」はLTE対応のスマートフォン。4.7インチのHD液晶ディスプレイ、1.5GHzのクアッドコアプロセッサ、2420mAhのバッテリなどを搭載し、薄さ8.4mmのスリムデザインとなっている。カメラに13メガピクセルの裏面照射CMOSを搭載するのも特長で、ブースでは通常のタッチトライに加え、カラフルな被写体を撮影して試せるコーナーも設けられていた。

 Ascend P2は世界各国で発売される予定で、日本ではイー・アクセスの「STREAM X GL07S」のベースモデルとなっている。

Ascend D2

 1月に発表された「Ascend D2」も展示されていた。「Ascend D2」は5インチのフルHD液晶を搭載し、防水仕様にも対応しているなど、スペック的には「Ascend P2」を上回る部分も多く、「Ascend P2」の方が最上位モデルとなっている。展示ブース内では、発表されたばかりの「Ascend P2」より「Ascend D2」に注目する来場者が多い印象を受ける。

 国内では、「Ascend D2」は、NTTドコモの「Acend D2 HW-03E」として発表済みだが、ディスプレイは4.7インチのHD液晶になっているなど、細かな仕様は変更されている。

 ドコモ版Ascend D2のように、細かなキャリアの要望に応じ、細かい仕様変更に対応したり、さまざまな製品ラインナップを用意できるのも、ファーウェイの強みとなっている。ブース内にはAscendシリーズの上位ラインナップだけでなく、中位のモデルやタブレット、Windows Phone搭載スマートフォン、データ通信用USB端末、モバイルWi-Fiルータなども展示されていた。

Ascend P1 LTEの説明プレート。各地域にあわせ、さまざまな周波数に対応したバージョンが存在する
LTE端末を集めたコーナー。より早い段階でLTE端末を調達できるのも、キャリアにとってのファーウェイの魅力
6.1インチディスプレイを搭載するAscend Mate。大画面を活かしたミニアプリのマルチ表示機能がある
Windows Phone 8を搭載するAscend W1。カラフルなカラバリが用意されている
キーボード部が分離できるAndroidタブレットMediaPad 10 FHD
世界最小を謳うデータ通信端末E3331 Ultra Stick。最大21MbpsのHSPA+をサポート
Ascend Y210。HSDPA非サポートの安価なモデル

 ネットワーク機器ベンダーとしての顔も持つファーウェイにとって、Mobile World Congressのような展示会は、各国のキャリアにネットワーク機器を売り込む大きなチャンスでもある。そのためファーウェイは、コンシューマー向け端末を中心に展示するブースだけでなく、商談用のクローズドなブースも用意している。ZTEなど、ほかのメーカーも同様の出展をしているが、ファーウェイは例年、商談用ブースを広く確保しているのが特徴で、今回も1つのホールの4分の1近い面積を確保していた。

白根 雅彦