【Mobile Asia Expo 2013】

ファーウェイは世界最薄端末を披露、NFC決済サービスも展示

ファーウェイは、端末とネットワークのブースを分けて出展した。端末のブースは、比較的コンパクトにまとめられていた

 ファーウェイのブースには、18日(現地時間)に英ロンドンで発表された厚さ6.18mmのスマートフォン「Ascend P6」など、最新の端末が展示されていた。

 Ascend P6は、金属の筐体を採用したスリムな端末で、4.7インチのHDディスプレイや、1.5GHzのクアッドコアCPUを搭載する。ファーウェイのPシリーズは必要十分な機能を備えつつデザイン性を高めたシリーズで、日本ではイー・モバイルから発売中の「STREAM X」もベースモデルは「Ascend P2」と呼ばれている。

世界最薄をうたう金属ボディの「Ascend P2」
カラーバリエーションのホワイトとピンクも展示

 女性の“自分撮り”需要を取り込むため、インカメラに5メガピクセルの高画素カメラを採用しているのも特徴。展示されていた実機で撮影してみたところ、2592×1952ピクセルという、非常に大きなサイズの写真を記録できた。各種撮影効果や、若返り効果を得られる「Beauty Level」といった機能も、インカメラで利用できる。Ascend P6は厚さわずか6.18mmで、ファーウェイでは「世界最薄」をうたっている。ちなみに、25日に発表されたソニーモバイルの「Xperia Z Ultra」も同様に世界最薄を売りにしていたが、あちらは“フルHD液晶搭載の端末で”という注釈がついている。

インカメラの画素数を上げ、自分撮り需要に応える。特殊効果なども利用可能
6.1インチディスプレイ搭載の「Ascend Mate」

 背面のメインカメラの明るく撮影できることにこだわり、F値2.0のレンズを採用。センサーは裏面照射型CMOSとなり、画素数は8メガピクセルだ。同モデルはMobile Asia Expoが開催された中国では、月内に発売される。日本での展開は未定。

 ほかにも、ファーウェイのブースには1月にCESで発表された6.1インチのディスプレイを搭載する「Ascend Mate」や、TD-LTEに対応した「Ascend D2」が展示されていた。これらのOSはすべてAndroidだが、ファーウェイ独自の「Emotion UI」を内蔵する。Widnows Phoneは、未発表の最新モデルの「Ascend W2」が置かれていた。W1と同様、「ローコストなスマートフォン」をうたい、中国移動のTD-SCDMAに対応する。

CESで発表された5インチ、フルHDディスプレイ搭載の「Ascend D2」は、TD-LTE対応版が展示されていた
展示端末の中では唯一のWindows Phoneとなる「Ascend W2」
NFCリーダー/ライターが反応している様子。ただし、デモ端末にはSIMカードが入っておらず、実際に決済が行われたわけではない

 ファーウェイのブースにはNFCのデモコーナーもあり、こちらには「Honor+」という端末が置かれていた。中国の銀行のカードアプリが搭載されており、セキュアエレメントを搭載したSIMカードを挿すと、日本のおサイフケータイのように決済に利用できるという。展示されていた端末にはSIMカードが装着されておらず、アプリも起動できなかったが、端末をかざすとリーダ/ライターが反応する様子は確認できた。

石野 純也