【2015 International CES】

スノボ、野球、ヨガ~スポーツをサポートするスマートデバイス

 スポーツの世界にもいよいよスマートデバイスが本格的に進出しようとしている。「2015 International CES」で見つけた、スポーツ関連製品を紹介しよう。

Cerevoのスノボ製品

 既報の通り、日本のCerevoがCESに合わせて発表したスポーツシリーズ「XON」の第一弾となるスノボ用スマートバインディング「SNOW-1」。リアルタイムで加重やボードのしなりなどを測定してタブレットに表示する。ブースでは岩佐CEOが自らSNOW-1を履いてデモをしていた。

サッカー選手の動きを記録せよ

 日本のスタートアップ企業、Up Peformaが開発中の「EAGLE EYE」は、サッカー向けのトラッキングデバイス。GPSや加速度センサで試合中の選手の動きを記録し、試合後の解析に使う。同様のものとしては、アディダスによるプロ向けシステムがあるが、こちらは学生やアマチュアの利用を想定。デバイス1個あたり100ドル(約1万2000円)程度で、年内発売を目指しているという。やはり欧州の人の反応が良いそうだ。

ゴルフスイングを計測

 ゴルフスイングを測定するEPSONの「M-Tracer」。日本でも発売中。ゴルフクラブに装着し、スマホですぐにスイングの解析結果を参照できる。

テニスの得点カウントに特化

 「iSet」はテニスに特化した腕時計型デバイス。スコアカウントを選手自らがやりやすいようにする。スマホと連動しスコアを共有することもできる。

野球のスイングを計測

 野球のスイングを測定する「SWINGTRACKER」。加速度センサー内蔵で、バットの根元に装着する。スイングの根元のスピードと先端のスピード、軌跡をスマホですぐに確認できる。Webサイト上での分析も可能。149.99ドル(約1万8000円)で発売中。

盗難対策、速度を記録する“スマート”なペダル

 connected cycleのスマホ連携ペダル「smart pedal」。速度やカロリー消費といったものも測定できるが、自転車盗難対策も主要な機能としている。競技用というより普段の生活で乗る自転車向け。これからクラウドファンディングを開始する、という、まだ開発初期の段階だそう。

頭へ衝撃を測定

 「LINX IAS」は頭部への衝撃を測定するセンサ。格闘技などスポーツで装着し、頭部へのダメージ蓄積を測定して数値化し、危険水準に達する前に試合を中断するというもの。スマホ上で蓄積ダメージなどを確認できる。スポーツだけでなく、軍・警察活動での利用も想定している模様。

スマートなヨガマット

 タブレット・スマホと連動するヨガマット「SmartMat」。マット上のどこに加重がかかっているかを測定でき、タブレット・スマホ上のヨガプログラムのガイダンスに合わせた動きができているかわかる。日本では「Wii Fit」で実現していたような製品だ。体重移動が正しく測定でき、見た目だけでごまかすなんてことは通用しない。Indiegogo発の製品。

垂直ジャンプに特化

 垂直ジャンプを測定することに特化した「VERT」。オンラインランキングなどもあり、体力測定で使う垂直跳びマシーンに情熱を燃やした男子小学生っぽいデバイス………と思われたが、米国バレーボール協会のスポンサーでもあり、同協会のOFFICIAL JUMP TECHNOLOGYなんだとか。ブースでは、体格の良いお兄さんが高いところに設置されたボールをたたき落とすデモを披露、30インチ(76.2センチ)以上の記録を連発していた。

アイソキネティック用に

 「TAO」は裏表から圧力をかけるという、いわゆるアイソキネティックトレーニング用の機器。たとえば両手で挟み、左右から圧力をかけたり、膝の上に置いて両手で圧力をかけたりと、いろいろなスタイルで筋トレができる。スマホと連動し、簡単なゲームをプレイしながら筋トレできるのも特徴だ。

筋トレ中の動きを記録

 「GYMWATCH」はいわゆるアクティビティトラッカに似ているが、日々の運動を記録するのではなく、筋トレ中のパフォーマンスを測定して解析し、効果的な動きができているかを知ることができるというデバイス。ドイツのスタートアップが手がけており、すでにクラウドファンディングが成功し、199ドル(約2万4000円)で販売中。

白根 雅彦