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MasterCardとDNPら、NFCウォレットサービスを日本企業向けに提供

 MasterCard、大日本印刷(DNP)、C-SAM(シーサム)は、ホワイトラベルとしてOEM提供が可能なNFC対応のモバイル・ウォレット・サービスを、日本企業向けに提供すると発表した。

 今回提供されるサービスは、C-SAMが開発したモバイル・サービス・プラットフォームにMasterCardの非接触決済ソリューション「Mobile PayPass」の技術を統合したもので、“ひな型Wallet”とされている。MasterCardのPayPassは世界56カ国、約120万カ所の加盟店で利用できる非接触決済サービス。

 企業向けには、非接触決済やクーポンの機能があらかじめ実装されたアプリ・システムが提供されることで、同サービスを導入する企業は、自社のブランドでこれらを利用可能。ポイントサービスやクーポン配信といったスマートフォン向けの取り組みを行える。

 利用者は、決済と同時にクーポンやポイント付与といった付加サービスを自動的に適用でき、またさまざまなサービスをひとつのアプリに集約できるとしている。

 なお、今回提供されるサービスは海外ですでに導入されており、シンガポールのキャリア、StarHubから、DBS銀行、交通系非接触決済カードのEZ-Linkと共同で2012年8月よりサービスが開始されている。

 日本ではDNPが各企業向けに、モバイル・ウォレット機能のカスタム開発や、PayPassアプリ関連の技術支援を行っていく。

太田 亮三