リズム時計、WiMAX対応のネットワークカメラシステム


 リズム時計工業は、無線通信に対応したネットワークカメラシステムを4月20日より発売する。

 今回発売されるカメラシステムは、パナソニック製のネットワークカメラにWi-Fiルーター機能を内蔵したケース(ハウジング)を組み合わせたもの。ケース内にはカメラとルーター機能、電源、通信端末が入るようになっており、インターネット接続の回線としてWi-Fi、WiMAXのどちらかを選択できる。WiMAX版では、ハウジングを設置して電源(AC100V)に繋ぐだけで、監視カメラとして運用できる。対応カメラはDG-SP304V、DG-SP305、DG-NP502。

 無線ネットワークカメラを屋外に設置する場合、カメラやハウジングに加え、Wi-Fiルーター、ルーター用の防水ボックスが必要で、カメラと通信機器を設置するスペースの確保、工事が必要だった。Wi-Fiルーター内蔵型のハウジングによって、設置スペースや工事はハウジング分だけで済み、さらにWiMAXを採用することで、上り速度が最大10Mbpsで高速なこと、通信量制限がないこと、毎月の通信料金体系が割安なことなどが利点になる。カメラには、人感センサーが用意されており、動きを検知してメールで画像を送信できるほか、任意の間隔で撮影することもできる。今後提供するオプションとして、ソーラー電源やバッテリーが検討されている。

 使用条件として、温度は-10~40度、湿度は20~80%となる。大きさは365×154×172mm、重さは約2.9kg(カメラ含む、レンズ含まず)となる。防塵・防水性能としてIP66に準拠する。

 オープンプライスだが、カメラの機能によって価格は異なり、録画対応のWiMAXタイプで35万円台、録画非対応のWiMAXタイプで30万円程度になる見込み。個人でも購入可能とのことだが、その際は、まずリズム時計へ問い合わせすることになる。録画したデータについては、カメラ内のSDカードに保存され、通信経由でダウンロードできる。

(関口 聖)

2012/4/17 14:56