ミルモと電通、Android向けのコンテンツ配信事業をサポート


左からHTC Nippon プロダクトマーケティング ディレクターの泉山英統氏、日本エイサー プロダクト&マーケティングコミュニケーション部 部長の石川里美氏、ミルモ 代表取締役社長の横地俊哉氏、電通 取締役常務執行役員の秋山隆平氏、日本マイクロソフト クラウドビジネス推進本部 業務執行役員の佐藤恭平氏、ナクソス・ジャパン 代表取締役社長の佐々木隆一氏、マイシアター 代表取締役の石井紹良氏

 ミルモと電通は、7月1日に予定されているスマートフォン向けのコンテンツ配信プラットフォーム「ROTA2U」の提供開始を前に都内で発表会を開催し、同プラットフォームを活用したコンテンツ配信サービスを紹介した。

 ROTA2Uは、ミルモのコンテンツ配信システム「ROTA」と、電通の許諾コード方式「DRPC」、さらにはマイクロソフトのデジタル著作権保護技術「PlayReady」、クラウドアプリケーションプラットフォーム「Windows Azure Platform」を組み合わせたコンテンツ配信プラットフォーム。マルチOS、マルチデバイス、マルチユースを特長とし、音楽や動画、電子書籍、ゲーム等のコンテンツをスマートフォンをはじめ、タブレットやパソコン、テレビなどに向けて配信できる。

 7月11日より同プラットフォームを使って提供されるのは、マイシアターの映画を中心とした動画配信サービス「マイシアター」。7月19日にはoricon MEの音楽配信サービス「オリコン ミュージックストア」、メディアドゥの音楽配信サービス「レゲエZION」、友ミュージックの着信メロディ配信サービス「メロ歌っちゃ王」、同社のカラオケ配信サービス「カラオケ歌っちゃ王」、8月にはプレゼントキャストのテレビ番組配信サービス「テレビドガッチ」、ナクソス・ジャパンの音楽配信サービス(サービス名未定)がスタートする予定。

コンテンツ再生用のアプリ「media2U」

 ユーザーは、コンテンツ再生用のアプリ「media2U」を通じて各種サービスを利用できる。media2U対応端末は、シャープ製のSH-12C、SH-03C、IS11SH、IS12SH、006SH、007SH、005SH、003SH、パナソニック製のP-07C(7~8月提供予定)、NECカシオ製のN-06C、N-04C、IS11CA(8月以降提供予定)、HTC製のEVO、Desire HD、X06HT、X06HT II、Aria(9月提供予定)、エイサーのICONIA TAB A500。

 当初はAndroid向けの提供となるが、10月にはパソコンに対応する予定。また、コンテンツの種類も、当初は音楽と動画となるが、11月には電子書籍やゲームも取り込んでいく。

 さらにミルモと電通では、同プラットフォームの海外展開も計画しており、中国や台湾といったアジアを皮切りに、北米やヨーロッパへの進出を目指すという。7月1日には、ROTA2Uの取り組みを紹介するサイトをオープンし、コンテンツプロバイダーや端末メーカーに対し、同プラットフォームの採用を呼びかけていく。

日本マイクロソフト コミュニケーションズ・セクター 業務執行役員の横井伸好氏は、Windows Phoneの最新バージョン「Mango」でROTA2Uにより深く関わっていく姿勢を明らかにしたシャープ 通信システム事業本部 グローバル商品開発センター 商品企画部 部長の木戸貴之氏はSH-12Cを手に、高精細ディスプレイを搭載した同社製端末には質の高いコンテンツが必要であると語った



(湯野 康隆)

2011/6/30 21:41