本日の一品

ゲーマー以外にもおすすめな高機能ヘッドセット「Sound BlasterX H7」

 筆者の自宅のPCオーディオ環境は、安価なスピーカーしかなく、非常に質素。音質について気にするタイプでもないが、あまりにもチープでゲームに没入できないところもあり、改善したくなってきた。

「Sound BlasterX H7」

 ただ、アパート暮らしのため、本格的なスピーカーシステムを導入して大音量でゲームプレイしようものなら、近所迷惑になるのは目に見えている。なので、クリエイティブメディアのゲーマー向けブランド「Sound BlasterX」のヘッドセット「Sound BlasterX H7」を購入。音楽はさほど聞かないので、ゲーム寄りの機能を備えている点を重視した。

 「Sound BlasterX H7」は、アナログ/USB接続に対応するヘッドセット。ヘッドホンは密閉型で、肉厚で柔らかめのイヤーパッドとヘッドバンド、強すぎない側圧のおかげで着け心地はなかなか良い。Lサイズの帽子も入らないことがあるほどデカい頭の筆者でもこんな感想なので、大抵の人はほぼストレスを感じないだろう。

ヘッドバンドのアーム部分はスライドして長さを調整できる

 ヘッドホンにはボリューム調整などを行えるインラインリモコンがつながっており、リモコンにアナログ接続用の4極3.5mmヘッドフォンジャック、USB接続用のmicroUSBポートを備え、ここから付属のケーブルを接続して使う。付属のアナログケーブルは0.8メートル、USBケーブルは1.5メートル、リモコンとつながったケーブルは0.4メートルと、長すぎず、短すぎずのちょうど良い長さだ。なお、インラインリモコンは取り外せないが、マイクは着脱可能となっている。

マイクのアーム部は角度を自在に調整できる
アナログ接続も対応しているので、スマートフォンとつなぐのもアリ
PlayStation 4に直接USB接続しても使える
USB接続時はイヤーカップのXロゴが赤く明滅する。発光機能はゲーミングデバイスに欠かせない機能なのだろうか
「BlasterX Acoustic Engine Pro」
ヘリコプターの位置によって音がどこから聞こえてくるかが変化する

 本製品は、WindowsパソコンなどとUSB接続した時に本領を発揮する。24bit/96kHzのハイレゾサウンドに対応できるようになるうえ、無料のソフトウェア「BlasterX Acoustic Engine Pro」を使用することで、7.1chバーチャルサラウンド出力も可能になる。ヘリコプターのアイコンを動かすと、その方向と距離によって音が変化するというバーチャルサラウンドテストを実施してみたところ、効果はすぐに実感できた。左右だけでなく、右前方の遠く、左後方すぐ近く、といった音も認識できるくらいにリアルで面白い。

 本アプリでは、サラウンド効果を調整する「Surround」、音をクリアにする「Crystalizer」、低音を強調する「Bass」など5種類のエフェクトの調整や、オン・オフ切り替えが可能。これら各項目の調整値がアクションやFPS、RTSといったゲームジャンルごと、あるいは音楽、映画などに向いた“オーディオプロファイル”としてあらかじめ複数用意されている。

 基本的にはこれらの中から選んで使えばOKだが、筆者としては「Surround」と「Crystalizer」を強めに効かせたはっきりとした音も聞きやすくて好み。他にもイコライザー機能やボイスチェンジ機能が用意され、ゲームプレイ中のボイスチャットも気兼ねなく使える。

各種エフェクトの設定を変更したら、その場でサンプルの音楽を流して聞き心地を試せる
ゲーム用のオーディオプロファイルは、有名なFPSの専用設定までプリセットしている
イコライザー機能にもプリセットが複数用意されており、音楽をより楽しみやすくなっている
ボイスチェンジ機能もバリエーション豊か。見知らぬ人と通話する時などに使えるかも
光るXロゴの輝度も調整可能。謎のこだわりを感じる

 今までのオーディオ環境が質素すぎただけというのも大きいが、これによって間違いなくサウンドのクオリティが大幅アップ! 音に関して細かな違いがわからない筆者ではあるものの、普段なら気にも留めないような音もクリアに聞こえ、ゲームによりのめりこみやすくなったのは実感できた。まさしくゲーミングデバイスらしいデザインなので好みが分かれそうだが、ゲームに限らず動画や音楽も自分好みの音質で聞きやすくなるので、ゲーマー以外にもぜひともおすすめしたい。

快適サウンド環境を堪能中の筆者
製品名販売元購入価格
Sound BlasterX H7クリエイティブメディア2万304円

藤縄優佑