本日の一品

夏休みの自由研究に! スマホを倍率344倍の顕微鏡にするアイテム

 ここ最近、スマートフォンのカメラを顕微鏡代わりに使えるというユニークなアイテムが増えてきた。子どもの夏休みの自由研究用ツールとして使えそうだし、大人が使っても面白そう。いくつかある中でも、ひときわおしゃれなパッケージの「レーウェンフック式スマホ86顕微鏡」に目を奪われ、衝動買いしてしまった。

手の込んだパッケージデザインに一目ぼれ
パッケージ内容は直径4mmの球状レンズやレンズブラケット、円形のプレパラートなど

 本製品は専用ブラケットに装着した球状レンズを、スマートフォンのインカメラかアウトカメラの上に重ねて置くことで、ズーム倍率を約86~344倍まで引き上げて、スマートフォンを顕微鏡として使えるようにしてくれるもの。観察対象となる物を円形のプレパラートにセットして球状レンズの上に置き、カメラ機能を起動すれば、ディスプレイで観察対象を視認&カメラ撮影できるという仕組みだ。

微生物などを写したサンプルカードも用意されている
同梱のブラケットの穴に球状レンズをはめ込み、カメラの上に置く。レンズにキズや汚れが付かないように布などを敷いて行う

 アナログな仕組みだが、スマートフォンの対応機種に制約はほぼなく、タブレットでも使用できる。プレパラートは2枚で対象物を挟んで使うのが一般的だが、1枚のみを使って生きた虫などを観察することも可能だ。ちなみに、製品名にある「レーウェンフック」とは、球状レンズを用いた顕微鏡を採用したことにより、微生物や動物の微小な細胞の観察に初めて成功したオランダの科学者の名前だ。

レンズもプレパラートも設置するとこんな感じ
アウトカメラにも設置できるが、ディスプレイで確認しにくくなるので要注意

 身近にあるものをいくつかピックアップして観察してみた。すると、ディスプレイに映る全てのものに焦点が合うわけではなく、一部分のみが鮮明に見えるような感じ。説明書によるとこの見え方で正しいらしく、もっとクリアに見たい場合は、レンズの上に水もしくはオイルを数滴垂らし、レンズとプレパラートの間を液体で満たせば良い、とのこと。案内に従って液体で満たしてみたものの、さほど見た目に変化が見られなかった。もう少し練習が必要かもしれない。

 顕微鏡らしく微生物や虫の観察を……といきたいところだが、筆者は虫などが大変苦手なので、以下のような身近なものを撮影してみた。

ティッシュの切れ端を写すとこのように。表面がけばけばしているのがわかる
道ばたで拾った葉っぱも細部まで見える
髪の毛も写してみたが、あまり驚きはなかった……
メーカーが配信したアリの観察動画。アリのアゴまではっきり見える
こちらはケンミジンコの様子を観察した動画

 筆者にとっても、わくわくしながら楽しめたアイテムだったので、大人におすすめしたいところだが、今の時期だとやはり子供が夏休みの自由研究に使うのがぴったり。休みを満喫しすぎて自由研究のテーマをまだ決めていない子供にプレゼントしてみてはいかがだろうか。

製品名販売元購入価格
レーウェンフック式スマホ86顕微鏡セットTOCOL1480円

藤縄優佑