本日の一品
レアでオールドなメタリックシルバーのBICノックボールペン
(2015/3/9 06:00)
筆者が一番好きなボールペンはフランスに本拠を置く「ビック社のボールペン」だ。ビック(BIC)の名前を世界中に知らしめた商品は、ボディがオレンジ色で、リフィルは画数の多い漢字を書く日本人には好まれない、1.0mmのミディアム芯のビックボールペンだ。
太字でのびのびと筆記できるので、筆者は20本の箱入りを自宅に常備している。スタンダードな外観デザインと標準的な筆記感覚、そして価格の安さの三拍子で、瞬く間に世界中の著名なホテルの常備品の標準となり、一時、世界中どこのホテルに泊まっても、客室にはホテルのロゴ入りビックボールペンが備え付けられていた時代があった。
ビックは安価なボールペンの市場では圧倒的なシェアであった。しかし、商品企画の人間が悔しかったのか、何の変哲もないたった一本のボールペンだけでは市場の完全制圧は難しく思ったのか、ビック社は昔からさまざまなバリエーションの筆記具を開発、発売し続けてきていることはあまり知られていない。
日本人の大好きなノック式のボールペンの世界も例外ではない。ビック社は過去にも何種類かのノック式ボールペンを発売し、昨今は、スマホブームに便乗したラバー製のスタイラス付きのボールペンも発売している。しかし性能的にはそこそこでも、やっぱりビック社にはどこか似合わない商品が多いと思ってしまう。
ビック社に似合うのは、やっぱりチマチマした小手先の技で時代に追随するだけの残念な商品ではなく、荒削りでも大陸的な大きさを感じることのできるグローバル商品だと思っている。
今回、筆者が手に入れたビック社のノック式ボールペンは、既に売り切れているビック・オレンジメタリック・ボールペンのシルバーカラーと兄弟のようなノック式ボールペンだ。もうとっくに廃盤になっているので足で探すしか見つける手段は無い。
本物の金属を使用したシルバーではなく、手近なプラスティックボディーにメタリックシルバー塗装をしただけの安価な商品だが、その開き直ったチープさと軽さがビック社のビックたる所以を前面に打ち出している割り切り商品だ。
ボディ真ん中付近で、ねじ込み式になっている上下のパーツを繋ぎ止めるクッションの役目を果たしているピンク系のリング状のパーツ。それとカラーマッチさせたノック部分。これらショッキング・ピンク系のパーツと、ボディ全体のメタリックシルバーのコンビネーションがこのビックノック式ボールペンの素晴らしさだ。
ちょっとオールディズな携帯電話やメモなどとのマッチングは抜群だ。このボールペンは、やはりミディアム以上のブルーなリフィルで使いたい。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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ビックノック式ボールペン メタリックシルバー | ビック | 800円 |