本日の一品

約1年待たされた自転車用ドラレコ「Rideye」の実力はいかに?

 近頃はドライブレコーダーをクルマに積んでいるという話をよく聞くようになった。たしかに、事故の証拠を残したり、自分の運転行動を客観的に見直したりするという観点から、購入して損はないだろう。

 しかしそういう話なら、ドライブレコーダーの自転車版があってもいいだろう、というかあるはずだ、と思って探してみたが、これがなかなか見つからない。そんな折、Kickstarterでまさに自転車用ドライブレコーダーそのものである「Rideye」を発見。これは!と思いその場でプレオーダーしたのだった。

「Rideye」

 オーダーしたのが2014年2月。配送は当初同年3月~4月あたりの出荷が予定されていたが、デザインや素材の仕様が変更されて延び延びに。結局手元に届いたのは2015年1月中旬である。

 ほぼ1年待ってやっっっとゲットした本製品の仕様について紹介すると、本体のストレージ容量は8GBと16GBのものが用意され、筆者が購入した8GB版では約1.25時間の録画が可能。「それって短くない?」と思うかもしれないが、容量が一杯になると古いものから自動で上書きされていくので、あまり問題にはならないはず。ちなみにSDカードなどの外部メモリには非対応だ。

本体の他に充電や動画データの転送に使うmicroUSBケーブルなども付属
シリコン製バンドも含めた本体重量は201g

 本体が大きな衝撃を受けるなどすると、自動でその時間帯の動画を保護して上書きしないようにしてくれる。録画中に本体上部のボタンを押すことでもその時点の動画の保護が可能なので、美しい景色を見つけた時にも使えそう。本体は内蔵バッテリーで駆動し、使用可能時間は最大15時間。1日中サイクリングを楽しんでもバッテリー切れにはならないだろう。

上部のボタンをワンプッシュして録画開始。録画終了もボタンを長押しするだけ
台座部分は水平方向に360度可動する
ハンドルバーにバンドを巻き付けるだけで固定完了

 最大動画解像度は1080p・30fps、いわゆるフルHD。720pや480pにも変更でき、H.264形式のMOVファイルとして保存される。録画データはパソコンとmicroUSBケーブルで接続して取り込むことが可能で、この手のガジェットによくあるWi-FiやBluetoothといった無線通信機能は備えていない。

別売りのシートポストマウントを使えば、後方撮影もできる
Wi-Fi連携機能などは非搭載だが、スマホと有線接続すればいつでも映像を確認できる
プラスチック製なので56gと軽いが、強度が不安……

 実際に録画を見てみると青みが強く感じるが、画質自体はキレイ。多少の暗がりでもまぁまぁ映る。音はあまり拾わないが、聞こえたとしても筆者の荒い息遣いだけだろうから、この仕様の方が好み。なお、サンプルとしていくつか動画を撮影してみたが、設定ミスで表示される日時がおかしくなっている。ご了承いただきたい。

 動画を見てもらえれば分かると思うが、本製品は縦方向の振動に弱く、道のわずかな凸凹もキャッチしてブレる印象だ。取り付け方にコツでもあるのかと思い、対策を販売元に問い合わせたところ、「そうした問い合わせをしてきた人には、デザインし直した新しいマウントを無料で送っている。3週間ほど待ってほしい」という趣旨の返信があった。どうやら取り付け方法がどうこうという問題ではないらしい。Rideyeが本来の性能を発揮してくれるのは、もうちょっと先になりそうだ……。

製品名販売元購入価格
RideyeRideye139ドル(プレオーダー価格)

藤縄優佑