本日の一品
iPhoneでワンランク上の撮影ができる「クリップ式偏光レンズ」
(2014/7/9 06:00)
カメラが趣味で、特に風景撮影が好きな人に馴染みのある「サーキュラーPL(CPL)フィルタ」という偏光レンズ。このレンズを利用することで、青空をさらに青くする、水面の反射を軽減する、ガラスの映り込みを無くすといった効果があるため、風景撮影の必須アイテムとなっている。それと同じ機能を持ったスマートフォン向けアイテムを購入してみた。その名も「クリップ式スマホ&タブレット用偏光レンズ」。そのままである。
使い方としては、最大10mmまでのスマートフォンやタブレットにクリップ状の本体で取り付け、カメラレンズの前に固定するというもの。ただそれだけである。
あとは風景撮影時にレンズ部をくるくる回しつつ、ディスプレイ上の変化を見て、良さげな状態で撮影だ。この「良さげ」というのがとてもアナログチックだが、事実そうなのである。この偏光レンズを回すことで刻々と被写体の様子が変わってくる。例えば不自然なほど青空を「より青く」撮影したい場合や、そうではない場合で回す量が変わってくる。その辺の感覚はデジタルでは味わえない。
製品に目を向けよう。同梱されているのは、本体とレンズキャップ、それと持ち運び用ポーチである。基本的にはポーチに入れて持ち歩き、撮影する場面で取り出すというもの。
取り付けは簡単。スマートフォンやタブレットにクリップ部を挟み込むだけだ。レンズ部はその場所が可動するため、よほど内側にカメラの付いたモデルではない限り利用できる。近くにあったNexus7(2013)にも装着できたほか、普段原稿執筆用に利用しているSurface 2にも装着できたため、機種は問わないだろう。
しかしながら、単純にクリップで固定しているだけなので、ちょっと触れるだけで偏光レンズがずれてしまうことがあった。固定力はそれほど強くないため、思わぬ落下でレンズを破損してしまわないよう注意したい。
ちなみに、一眼レフ用偏光レンズを良く利用する筆者としては、変化がやや“優しい”印象だ。デジカメ用フィルターレンズでは、最も強く効果を効かせると「青」というよりも「暗い青」となる青空も、本製品をスマホ利用では、「ちょっと青くなったかな」程度である。したがって、極端な変化が望めないのは仕方ないが「少し変化したな」という雰囲気を味わうのに良いオプションレンズだろう。