本日の一品

タップ操作で自在に動く! スマホで操作するラジコン

 ここ数年、さまざまな種類のコンパクトなラジコンヘリが登場しており、おもちゃ売り場には安価なものから高価なものまで並んでいる。それらの中にはスマホと連動するものもあり、なかなか面白そうなので試しに1機購入してみた。私が選んだのはGriffin Technologyの「Helo TC Touch-Controlled Helicopter(以下、Helo TC)」。価格はそこそこするが、スマホと連動することで新しいラジコン遊びが楽しめた。

屋内飛行に適したコンパクトなボディーが特長の「Helo TC」。操縦のための専用アプリはApp Storeから無料でインストールすることが可能だ
操縦方法はアプリの設定画面から切り替えが可能。端末を傾けてヘリを操縦する「Motion操作」は慣れが必要

 このラジコンヘリは、iPhone/iPad/iPod touchのどれかに専用アプリをインストールし、タッチパネル上で操作して遊ぶことができる。左右へ方向転換する際の操縦は少々コツが必要だが、遊んでいるうちに徐々に慣れてきた。プロペラには、各組を相互に逆回転させる「同軸2重反転方式」を採用しており、ホバリング時の安定感はなかなかのもの。操縦には、画面上のジョイスティックを使用する方法と端末を傾ける方法の2通りが用意されているので、自分に合った設定を選択するとよい。

 「Helo TC」の全長は約18cmとコンパクトなので、屋内でも飛ばして遊べる。筆者が実際に自宅のリビングで遊んだ際には、我ながら呆れるほどの不器用さで何度か不時着してしまったが、そのおかげで金属フレームボディの頑丈さを確かめることができた(笑)。

 ボディーには高輝度のLEDが搭載されているので、暗い部屋で夜間飛行の雰囲気を味わってみるのも楽しい。しかし、連続飛行時間は8分と短いため、調子よく遊んでいる最中にバッテリーが切れてしまうのが少し残念だ。ただ、低価格で超小型化を実現したがための妥協点と思えば我慢できる。

カラフルなLED点滅機能。バッテリーの消耗が気になる場合は、アプリで点滅をオフにすることも可能だ
「Helo TC」はUSBによって充電を行う。満充電までの時間は30~40分程度
ホバリング中の「Helo TC」。試しに外で飛ばしてみたが、風の影響を受けやすいので、やはり屋内で遊ぶのがおすすめだ

 筆者がこの製品で遊んでいて最も驚いた機能が、アプリによる航路記憶だ。これは、自分が操縦した航路をアプリが記憶し、自動操縦で再現飛行ができるというもの。室内でゆったりとくつろぎながら、自動操縦で飛び回るヘリを眺めることができるなんて、ヘリコプター好きにはたまらない贅沢だろう。ちなみに、この製品は3機まで同時に飛行操作ができるので、自動操縦で編隊飛行を楽しむことも可能だ。

 スマホで操作できるラジコンには、ほかにも車タイプのものがある。例えば、筆者が先日購入した「MOTO TC Rally」は、専用アプリと連動するカーラジコンだ。専用アプリにはラップタイムを計測する機能が付いており、子どもと対決をしてみたら思いのほか盛り上がった。

「MOTO TC Rally」の車体前後4カ所には、ダメージセンサーが搭載されている。ほかのマシンと衝突すると、自動で減速する機能もあり、遊びの幅が広がる
専用アプリには、1人でのフリードライブはもちろん、ラップタイムを競うモードやダメージセンサーを使ってクラッシュバトルを楽しむモードが用意されている

 スマートトイならではの新たな楽しみ方を提案するラジコンヘリ&ラジコンカーは、大人と子どもがいっしょになって遊べる玩具として今後も注目を集めそうだ。

製品名製造元購入価格
Helo TC Touch-Controlled HelicopterGriffin Technology4180円
MOTO TC RallyGriffin Technology9980円

菊池拓哉