本日の一品
GPSロガー、音楽プレーヤー、FMラジオが1つに!
(2013/11/5 06:00)
筆者はネットサーフィンはもちろん、音楽再生、GPSによるログの記録までスマートフォンに頼っているため、気がつくとバッテリーが切れてしまっていた、という事態がたびたび発生する。これではいざという時に連絡できなくなりそうで、ちょっと不安。モバイルバッテリーを使うのも手だが、いくつかの用途は別の品物で代替させてバッテリーの消費を抑えたいと考え、今回紹介する「GPS Walker」を手に入れた。
「GPS Walker」は、現在地の位置情報や移動速度、高度などを取得するGPSロガーとして使えるうえ、FMラジオやミュージックプレーヤー機能も備えた、1つで三役も担ってくれるお得感あふれるアイテムだ。単三電池1本で動き、メーカーのWebサイトによると、GPSロガー機能のみ使用時は最大約15時間、ミュージックプレーヤーとGPSロガーを併用すると最大約10時間動作するという。1日中がっつり音楽を聴き、逐次移動の軌跡を残したいという時以外は、電池の心配が不要そうなのはありがたい。
電源を入れ、本体側面の“GPS”ボタンを押すとGPSロガーが起動し、しばらく待つと測位を開始する。ディスプレイ横にあるコントロールキーを使って“GPS”メニューを開き、“Log Interval”の項目を選択するとログを取る間隔を調整可能。“Min Speed”の項目では指定した移動速度を超えた時だけログを取れるように設定できるので、この2つの項目を調整して消費電力を抑えることもできる。
記録し終わったログをパソコンに保存するには、専用のソフトが必要になる。あらかじめメーカーのWebサイトから「MINILINK」というソフトを入手し、パソコンにインストールしておく。「MINILINK」を起動したら、パソコンと本体をUSBケーブルを使って接続すると、パソコンにログファイルがコピー可能になる。ログファイルの形式はKML/PLT/GPXから選択できるので、使用する地図サービスやソフトによって使い分けるとよいだろう。
実際に取得したログデータを見てみると、測位の誤差のせいか、まれにスピードや高度が乱れる場合もあるが、ルートはおおむね正確に再現されていた。ただ、より正確なデータにして残しておきたいなら、別途ログデータを編集するソフトを使う必要がありそうだ。
GPS機能のほかに、パソコンと本体をUSBケーブルでつなぎ、2GBの内蔵メモリにWMAかMP3形式の音楽ファイルをコピーすると、ミュージックプレーヤーとしても使える。なお、SDカードスロットなどは搭載しておらず、GPSのログデータとも共用してメモリを使用するので、音楽ファイルの入れすぎには注意しておきたい。
実は、音楽再生機能はGPSロガーのおまけ程度のものだと思って音質には期待していなかったのだが、実際に使ってみるとそんなことはなく、音にあまりこだわりがない自分にとっては不満なく聴くことができたのはうれしい誤算だった。
音楽再生機能以外にも、FMラジオ機能も備えている。ランニングや登山の時はGPSロガーを使いながら音楽を聴いたり、通勤中はラジオとして使って情報収集するなど、いろんなシーンで活躍してくれそう。当初のもくろみ通りスマートフォンの出番が減り、バッテリーの消費を少しは抑えられているようだ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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GPS Walker DN-10051 | 上海問屋 | 4999円 |