本日の一品
暇つぶしには最高の「迷路ボールペン」
(2013/11/6 06:00)
25年ほど前に仕事で訪問したきり、ほとんど行くことのなかった台湾だが、ひょんなことから数年前に家族旅行で行って以来、短い渡航時間、美味しい食事と、安くて設備の良いホテル、楽しい電脳街とネットワークの快適さ、そしてなにより付け焼き刃じゃない自然なホスピタリティが気に入ってしまって今年も2回めの台北旅行に行ってきた。
ここ数年来、台北に行くと必ず訪れるお店が、日本の丸善書店のようなイメージの大型店「誠品書店」。台北市内にも何軒かあり、書店としての書籍や文具の品揃えも秀逸だが、何よりビルに入居しているテナントがガジェットからインテリア製品までなかなか個性的で面白い。
今回の一品も、お馴染みのテナントの1つである“賽先生実験工場”という怪しげな名前のショップで購入したカラフルなボールペンだ。全部で何色あるのかわからないが、売り場にあった4色を買い求めた。
理屈で説明するだけなら遊び方は極めて簡単だ。ボールペンのリフィル芯を取り巻くように迷路が形成されており、なかには2つの小さなベアリングの球が封じ込められている。ボールペンの迷路を見ながら一方の端っこに集まっている2つの球をただ反対側の端っこまで移動させるだけだ。
一般的には移動に擁する時間のスピードを競って、速い者を勝者とするのがどこの国でも普通だろう。集中力と指先の器用さがない筆者は結局15分間やっても、反対側の端っこに球を追いやることはできなかった。
一見単純そうに見える迷路だが、次の有効な迷路に進むには、その前の迷路の終端に入り口はなく、迷路の中間点辺りから次の迷路に移動しなければならない。どうしてもボールペンを傾けて斜面の下の方に追いやる引力利用の荒業スタイルでは、次の迷路への入り口は一気に通過してしまって、なかなかゲームの終着点には辿り着けない。
Google社も自社のロゴを入れて販促グッズとして採用していた迷路ボールペン、気合と集中力で目的達成の折には何か新しい可能性が開けるかもしれない縁起物の玩具かもしれない。
ちなみに、球の動きに個体差がないかと考え4色の迷路ボールペン全部にチャレンジしてみたところ、なんとブルーの迷路ボールペンには工場で球を入れ忘れていることに気がついた。老婆心ながら、購入の際には、“球無し”だけは買わないよう、購入前のチェックをお勧めしたい。
製品名 | 販売場所 | 価格 |
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迷路ボールペン | 台北 誠品信義店 賽先生実験工場 | 約120円 |