本日の一品

9台のデバイスを切り替えて操作できるBluetoothマウス

9台のBluetoothホストと切り替えて使えるマウス「9nove Wireless Mouse」。今接続しているホストが何台目の機械か、ひと目でわかるインジケータがカッコイイ
パッケージにもしっかり「Nexus 7対応」と謳われている。これで、押し間違いしがちだった、Nexus 7のメニューもマウスで確実にタップできる

 最初に言っちゃうと、PCやタブレットなど、複数台のBluetooth搭載機を持っているなら、このエレコムの「9台のデバイスを切り替えて操作できる」シリーズはマジでお勧めです。便利なんですわ、これがー。

 Bluetoothでの無線接続って便利なんですが、Bluetooth対応製品を複数使っていて、常々やっかいに思うのが「ペアリング」なんですよね。というのも、Bluetoothってヤツは、基本的に1台のホストデバイスに1個の端末デバイスで接続することしか考えられていないから、例えば、Blueotooth対応パソコンが2台あったら、Bluetooth対応マウスを2個用意するか、マウスが1個しかなかったら毎回ペアリングの手続きをし直すしかったわけです。このペアリングの操作が、特にOSによっては「特定のキーを押さなくてはいけない」とか、結構手続きが煩雑でしてね。「毎回毎回やってられるかー!」ってことになる製品もあったりしたわけです。

 それを解決したのが、エレコムの「9台のデバイスを切り替えて操作できる」と謳うマウスやキーボードなのです。今回はマウスを取り上げますが、このマウス、「デバイス切り替え」ボタンで、9台まで別のBluetooth対応機器とペアリングできるのです。切り替えは、マウスに搭載のデバイス切り替えボタンをポンと押すだけです。

 マウスの背中には、どのデバイスがつながっているか認識できるLEDインジケーターも付いていて。「1番はPC」「2番はタブレット」……という具合に紐付けできるわけです。こいつは便利!

 ちなみにこのマウスのマウスとしてのスペックは、IR(赤外線)LED搭載で、赤や青などの可視光線のLEDよりも稼動電圧も低く低エネルギーで、単4乾電池2本で、連続142時間の使用が可能。カウント数は500、1250、2000dpiの3段階で切り替えが可能とこれまたかなり優秀です。ちなみにカウント数の切り替えは、ペアリングボタンを押したままホイールをまわすという操作で行います。

 マウス本体の大きさは、長さが100.7mmで、エレコムのカタログでは「Mサイズ」と表記されていますが、比較的大ぶりで、成年男子の中でも比較的手が大きいとされる筆者でも十分と思える大きさです。重量は、さすがに単4乾電池2本を使うだけあって、有線マウスよりは重いものの、ワイヤレスマウスとしては標準的。触感は悪くありません。

 それとこのマウス、対応機種としてWindows 8/RT/7/Vista/XPのほか、MacOSX、プレイステーション 3、さらにケータイ&ガジェット好にはうれしいことに、「Nexus 7」も挙げられています。対応情報は、製造元であるエレコムの独自検証によるものですが、パッケージ正面に「Nexus 7対応」と堂々と謳われております。

 それではと、実際に手元のNexus 7とペアリングしてみると……ほら、画面にマウスカーソルが表示されます! マウスを動かすことでマウスカーソルがパソコンの画面のように動くのはもちろん、左クリックでタップ、ホイールで上下、左右に倒しても画面がスクロールするし、サイドボタンで「戻る」動作もできます。格段に操作が便利になった印象です。指でタップだと微妙に間違えることのあるメニューもばっちり間違えずにタップOK。キーボードも一緒に接続すると気分はまるでPC。最初にも言ったけど、このマウス、ホントにお勧めです。

Bluetoothでこのマウスを接続するだけで、Nexus 7の画面にはちゃんとマウスカーソルが表示される。やったね!
キーボードとマウスを添えて、Nexus 7も気分はもうパーソナルコンピュータ! ちなみに写真のキーボードもマウスと同じくエレコム製の「9台のデバイスを切り替えて操作できる」シリーズの製品
製品名製造元購入価格
9nove Wireless Mouse「M-NV1BRBK」エレコム4480円

大和 哲

1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)