本日の一品

iPhoneを使って貯金を管理できる「人生銀行 for iPhone」

本体にiPhoneを載せた状態。ケーブルを用意すれば充電時の台として使うことも可能だ

 貯金箱を活用してお金を貯めるのにもっとも効果があるのは、500円玉を使った貯金術である――というのを、昔なにかの記事で読んだことがある。これは、毎日財布をチェックして500円玉があれば貯金箱に投入し、500円玉が財布にいっさい残らないようにするという貯金方法だ。シンプルなルールなのでわかりやすく、また10円玉や100円玉のように投入枚数に比してなかなか金額が貯まらないこともなく、総額はうなぎのぼりに増えるというわけだ。

 もっとも、単に500円玉を投入していくだけでは、なかなかモチベーションも上がらないだろうし、目標がないと貯めにくいという人もいるだろう。なにより、単純に投入していくだけでは総額がわからないので、中途半端なところで貯金箱を開けてしまって、想像よりも貯金額が少なく、がっかりすることもあるかもしれない。

 こうした場合におあつらえ向きなのが、タカラトミーの「人生銀行 for iPhone」だ。iPhoneと連動して貯金の目標額を設定でき、投入した金額も自動記録してくれるという、いわばiPhoneと連携するデジタル貯金箱だ。貯まり具合はグラフ表示されるので、目標到達までの度合いがわかりやすく、また貯金の進捗に合わせてiPhoneの画面上でドラマが再生されるレア要素もあり、モチベーションも上がる仕組みになっている。

 ユニークなのが、貯金箱に投入された金額の把握方法。本体上にiPhoneを載せて500円玉を投入すると、iPhoneにインストールした専用アプリが金額を自動記録するのだが、その方法は、貯金箱のスピーカーから鳴る「チャリン」という音をiPhoneがマイクで読み取り、カウントアップするというもの。Bluetoothでもなく、ましてや有線接続でもなく、「音」を読み取って記録しているのだ。実際に試してみたがなかなか正確で、技術的にも興味深い。

 貯金箱として使うのはもちろんだが、iPhoneを置く上面は角度がついていて画面が見やすいので、別途ケーブルを用意して充電時や待受時の置き場所にするのもよい。買い替えで不要になった古いiPhoneと組み合わせて活用するのもありだろう。自分で使うだけでなく、プレゼントなどにも喜ばれそうな一品だ。

硬貨を投入すると、台座にあるスピーカーから「チャリン」という音が発せられ、それをiPhoneアプリが感知して金額が自動記録される仕組み
上部中央に見えるのが硬貨の投入口。隣の緑色のボタンを押すことで落下し、その際に発せられる音でカウントされる仕組み
硬貨は500円玉のみ対応する。最大10万円まで預金可能
iPhoneに専用アプリをインストールし、目標金額を設定する。金額は1万円以上、日付は設定日から1カ月以上先である必要がある
お金の貯まり具合によってアプリ内の住人の生活がレベルアップしていく。まだ貯金額が0なので貧乏そうだ
貯金すると派手なアニメーションが再生される
目標額の10%にあたる1000円を貯金しただけで発泡酒からビールに切り替わった。あまり調子に乗らないほうがよいのでは、と心配になる
貯金のペースはグラフで確認できる。途中で裏面の蓋を開けて硬貨を取り出すとゼロクリアされるので注意
貯金のペースが低く目標到達が難しくなると住人がヘルプを求めてくる
貯金が増えると節目節目でドラマを再生してくれる。目標額を設定する時点で複数のストーリーを選択できる。これは社長を目指すストーリー
最終日に目標に到達しないと、貯金が没収されるアニメーションが再生される。もちろん実際のお金がなくなるわけではないので、硬貨を取り出して再挑戦することになる
製品名製造元購入価格
人生銀行 for iPhoneタカラトミー3990円

山口 真弘