本日の一品

タブレットでの動画鑑賞に活躍、電源不要の“手元スピーカー”

製品パッケージ。実売価格は2000円前後と手軽に買える安さ。色はレッド以外にホワイトがある

 ここ半年ほど、タブレットでの動画鑑賞が習慣になっている。おもに就寝前の時間を動画鑑賞タイムに割り当てているのだが、手で長時間持っていると疲れるので、枕元にタブレットを取り付けるアームを設置し、宙に浮いた状態のタブレットを見上げる形で動画を楽しむという、自堕落な環境を構築している。

 この環境、動画を鑑賞することにおいてたいへん快適なのだが、ひとつネックになっていることがある。それはスピーカーだ。筆者が使っているタブレットは、iPad miniもしくはKindle Fire HD 8.9なのだが、画面を横向きにした状態でのスピーカーの配置がiPad miniは右側面、Kindle Fire HD 8.9に至っては背面の左右ということで、自分に音が聴こえやすいようにボリュームを上げると、それ以上の音が周囲に響き渡っていたりするのだ。夜間ということもあり、これは少々都合が悪い。

 これがもし音楽の再生であれば、スピーカーが配置されている面を手前に向けるだけで済むのだが、画面を見る必要がある動画の鑑賞ではそうはいかない。まあ、イヤホンを使えば済む話ではあるのだが、ときにはタブレットを手に持って横向きに寝転がることもあるので、その際にイヤホンが耳に差し込まれていると、イヤホンが枕との間に挟まれ圧迫されてしまったりと、できれば避けたいところである。

 といった状況下でいま愛用しているのが、イヤホンジャックに挿して電源不要で使える小型スピーカーだ。バード電子の「EZISON9」というサイコロ状のスピーカーなのだが、延長ケーブルを使ってタブレットのイヤホンジャックに挿し、スピーカー本体を頭の上あたりに配置すると、これがなかなか快適なのである。電池やACアダプターなどの電源は不要なので、外す際もケーブル1本を抜き差しするだけで済むし、ペアリングなどでなにかと気を遣うBluetoothスピーカーに比べて取り回しがしやすく、価格も安い。体のいい手元スピーカーといったところだ。

 電源が不要な設計のため出力はそれほど大きくなく、タブレット本体のボリュームをそこそこ上げてやらないと適切な音量にならない。それゆえ、取り外す時はまずタブレットで動画再生をストップする→スピーカーを外す、という順序が必要。再生中に外すと直後にタブレット内蔵のスピーカーから大音量が響き渡るという危険があるのだが、実際にはこうしたミスは起こさずに済んでいる。ありそうでなかなかない製品ということで、同じような悩みを抱えている方におすすめしたい。

1辺は45mmで、汎用的なジャックに接続できる
筆者は延長ケーブルを用いて利用している。小さいながらもステレオ仕様
製品名製造元購入価格
EZISON9バード電子2300円

山口 真弘