本日の一品

静電対策室内履きで静電気からサヨナラ

静電作業靴エレパス PS-01S。かかとに付いている黄色いマークがエレパスのシンボルマークのようだ

 冬は、寒いのもいやなものだが、それよりもいやなのは静電気ではないだろうか。寒いからと着込んだり、膝掛けをかけたりするようになると、とたんに痛い目に遭ってしまう。油断してドアノブなどを触るとパチッ、プリンタの電源を入れようとしてパチッ、ロッカーから資料を出そうとしてパチッ、の繰り返しで、しょっちゅう痛い目に遭っている。びくびくしながら指の先で金属に触れようとするのが最悪。手のひら全体で触れば、接触面積が大きくなって電気抵抗が小さくなるので痛くないのはわかっているのだが、ついつい指からいってしまう。

 また今年も静電気と戦う、というよりも一方的にやられるのかと思っていたのだが、オフィスの室内履きを新しくするタイミングと重なったため、クリーンルームで使われるような静電シューズを選択してみることにした。静電気を徹底的に排除することを考慮しているクリーンルームや工場とオフィスの床は材質が違うので、シューズだけ換えれば静電気対策はばっちり、というまでにはならないかもしれないが、それでも今までの室内履きよりはよいだろうと考えたのだ。

 購入したのはミドリ安全の静電作業靴だ。クリーンルームで使う装備を作っている会社として著名なミドリ安全なので、ここのものなら一般の静電作業靴でも十分な性能があるだろうと考えたからだ。また、アマゾンで購入することができるのも選んだ理由の一つだった。そして数ある静電作業靴の中から、それほど脱ぐことは多くないという理由でスリッパタイプではなくシューズタイプの「PS-01S」を選んでみたのだった。

 アマゾンの販売ページなどによると一般的なシューズのサイズより大きめに作られているということだったので、普段よりも0.5cm小さいサイズを選択したのだが、それでもつま先が余るようだった。1cm小さくてもよかったかもしれない。筆者は足の甲が広くてスリムなシューズだと足が痛くなってしまうのだが、今回のものについてはそういうことはなかった。

 そして肝心な静電気対策具合だが、すばらしいものだった。前述の通り今までは何かとパチパチ放電していたのだが、それがほとんどなくなったのだ。さすがに全くなくなったわけではなく、立ち上がるときなどに少しパチッとくることもあるのだが、それ以外でパチパチこなくなったのは非常にうれしい。これから冬本番になってきて、去年とどのくらいの差があるのか、今から楽しみになってきた。

 不快感だけならまだしも、静電気は精密機器を故障させてしまうことも起こり得る。室内履きを変えられる環境で、静電気に困っているならば検討してみてもよいのではないだろうか。

かかと部分。名前などを書けるように白い布が縫い付けられている
インソールはプラスチック製のざらざらした加工のものだ。中敷きを入れると静電性能が落ちる可能性があるということで今のところ使っていない
製品名製造元購入価格
静電作業靴 エレパス PS-01Sミドリ安全2160円

大木真一