3コインでインテリアに高級感を「IKEAのLED照明」


パッケージ
内容は、自在に曲げられるLEDランプと、クリップ、スイッチ、電源アダプターだ

 以前からインテリアの照明技術には大変興味があった。ちょっとオシャレなレストランなどのトイレに寄ったとき、「そんなに疲れた顔をしているようには見えないな、良かった」などと思っていても、家に帰る電車の窓ガラスに映り込んだとき、または帰宅後に蛍光灯の下で見る自分の顏が最悪だった……などという経験は(女性なら)誰にもあるのではないだろうか。

 部屋にもおしゃれな照明技法を取り入れたいと思ってはいても、気になるのが費用。LED電球が普及してきたといっても、間接照明用に手ごろなものがなかなかなく、筆者は、どうしても家具や収納用品を買いそろえたりグレードアップするほうに予算をかけがちで、ついつい後回し。今までは手が出なかったのだ。

 筆者は引っ越しを頻繁にしてきたため、家具といえばちぐはぐな色のカラーボックスだったり、果ては段ボールで手作りの棚を作ったりでしのいできたのだが、先日、自室のインテリアがあまりにみすぼらしいことにウンザリして一念発起し、IKEAを訪れてみた。ショールームを見て心から思ったのが、今まで見てきた日本の家具店と違い、照明技術をここぞとばかりにふんだんに取り入れることにより、チープに見えがちな素材なものもキャッチーに見せている! ということだった。

 そのショールームで使われている照明も比較的安価で売られており、照明技術に関するリーフレットなども備えてあったので、「もしや部屋がみすぼらしい原因はチープなインテリアというよりも、照明が主な原因なのではないだろうか……? だとすると、1万円かけて新しい家具を買うよりも、そのぶんは照明器具や電気代にかけたほうがいいのでは」と思った筆者。

 さっそく、実験すべくスポットライトのように照らしてくれる照明器具を購入してきた。照らす先は、100円ショップや無印良品で購入した、棚やこまごましたインテリア用品だ。これまでは、のっぺりした天井の蛍光灯の明かりで照らされており、なんとなくただ飾ってあります感を漂わせるどころか、風景の一部と化している状態だったのだが、いきなりムーディーで上品な雰囲気にグレードアップ、したように思えた。

 周辺のパイプ家具などにもドラマチックな演出が加わり、映画に出てくる簡素(という設定の)部屋のように見えてきたので、がぜん、掃除などにやる気がでた。メリハリのある照明ひとつ、500円玉3枚ぶんでここまで変わるとは……。

 もちろん、感動した筆者は、照明器具や素敵な演出を加えるフェイクグリーンなどを買い足しに走ったことは言うまでもない。

 部屋全体の照明を薄暗くして、要所要所にこまかな照明を足すことにより、電気代も、それほど多くはならない計算だ。ただひとつ面倒なのが、後から追加した照明器具の数だけスイッチをオン・オフしないといけない構造になってしまうこと。

 いっそのこと、部屋の照明器具の配線をぜんぶ一系統にまとめたい衝動にかられるので、これから先はケーブルやタップを買い増ししまくることは間違いないだろう。みなさんも、照明効果を取り入れることで、映画やお店のようなインテリアづくりを目指してはいかがだろうか。とてもおすすめだ。


クリップ部分には吸盤がついており、棚板などをはさみこんで使用することもできる。壁にとりつけたフックや木ネジにとりつけるための穴もあいている取り付けたところ。この時点でかなり雰囲気満点
従来の天井の蛍光灯のみでの壁の飾り天井の蛍光灯にプラスして、LED照明でライトアップ! 陰影が強調されることにより、高級感が増した気がするのは、筆者だけではないはずだと思いたい

 

製品名製造元購入価格
LED照明器具 JANSJOIKEA1490円

 

(珠里)

2012/11/7 06:00