国内の1泊旅行なら、上から荷物入れ放題の「ウォーキングバッグ」


スワニー ウォーキングバッグ

 実は旅の荷造りが苦手だ。特にハードなスーツケースの扱いが面倒である。なぜなら、中の荷物が簡単に取り出せないからだ。あれもこれも必要になるかもと思って、手持ちのショルダーバッグが膨らんでしまい、本末転倒な状態になりやすい。そこで、1泊程度なら出し入れ自由なボストンバッグでいいかと思ったが、お土産が増えたときに困る。疲れたときも困る。観光以外で極力余計な体力は使いたくないではないか。

 そこでバッグ屋に足を運び、問題解決につながる製品はないかと物色したところ、出会ったのが、今回紹介するスワニーの「ウォーキングバッグ」だった。

 まず興味をもったのは、キャリーバッグでありながら、本体のバッグには上から荷物を入れられること。これなら帰りの荷造りの後で購入したお土産も気軽にしまえるし、上着など、サッと取り出したいものがあっても中を全開にすることなく探せる。また、内ポケットが3つ、外ポケットが3つ、背面ポケットが1つの合計7つもついている。これなら傘やペットボトルなども気軽に入れやすい。

 おまけにこのバッグは着脱式のため、バッグだけを普通のトートバッグのように使えるのだ。後からキャリーにくくりつけたいような荷物ができても、キャリーを単独で使えそうだ(普段はそこまで派手な買い物は予定しないが)。

 負担が軽く、移動が楽だったこともポイントだった。ハンドルはバッグ側に軽く湾曲している。これは不良品ではなく仕様だそうだ。湾曲させることで、重心が鞄側に寄るため、直進性が高まり、楽に移動できるのだという。しかもハンドルの高さは5段階で調整可能。キャスターは360度に軽く回転するので、実際に押してみると静かで、しかも移動がスイスイなのだ。

 唯一気になったのは、「買い物中のお年寄りみたいに見えないだろうか」ということだった。「でもま、この際どう見えるかより、自分にどう便利かだよな」という見かけを無視した年齢なりの発想力でクリア。「ウォーキングバッグ」で、身軽な1泊旅行を目指すことに決めたのだった。

 結果、この「ウォーキングバッグ」は大変役に立ってくれた。鍵はついていないので、自分でコインロッカーに預ける以外、安全性は確保できないが、それは普通のボストンバッグでも同じこと。キャスターがついた「ウォーキングバッグ」なら、移動がスムーズ! 荷物は出し入れしやすいし、ちょこちょこ買うお土産は随時収納でき、荷物を肩に食い込ませることもなく、荷物が増えてもまったく負担がなかった。旅行中に土砂降りの大雨にも降られたが、付属のレインカバーで中身を濡らさずにすんだ。大き過ぎないので、新幹線の棚はもとより、足元に置いても楽勝であった。

 これなら、旅行以外でも大いに活用できそうだ。公式サイトには、筆者が今回購入したモデルと同一のものがなかったのだが、掲載されている商品はもう少しスタイリッシュなデザインも多いようだ。キャスターやバッグも交換できるようなので、旅行かばんで同じ悩みをお持ちの方は、チェックしてみるといいだろう。


キャリーにトートバッグを合体背面の様子
ハンドルは5段階切り替えのばすと鞄側に湾曲している
トートバッグのハンドルには固定用のベルトもマチがこんなにあるので、トートバッグから溢れた荷物も安心
中にポケットが。仕様はまさに普通のトートバッグ背面のポケット
バッグを固定しているベルトバッグの底から出ているマジックテープでキャリーに固定
分離させた状態付属のレインカバー
キャスターはロックできないので、電車の中等では付属のストラップを使うと滑りださなくてよい

 

製品名製造元購入価格
ウォーキングバッグスワニー1万9950円

 

(すずまり)

2012/8/29 06:00