個別スイッチ付きの省電力電源タップ


ザ・タップZだぜーっ

 節電のために待機電力をカットするスイッチが付いたテーブルタップが人気のようだが、以前から思っていたことがある。節電と称していながらLEDやネオン管が点灯し、その分のエネルギーがもったいないのではと思っていた。測定器で測定しても、自分の家の消費電力への影響は誤差程度のものかもしれないが、日本中の節電タップの数を合計すれば、まとまった量の無駄な電力になっているはずだ。

 そんなことを考えていたときに見つけたのが、電源表示が機械式で、電力消費ゼロというテーブルタップ、パナソニックの「ザ・タップZ」だ。コンセントそれぞれにプッシュスイッチが付いていて、電源のオン・オフができ、ボタンの小窓の表示が通電時は赤になるというものだ。機械式なので、通電時にもランプなどで余計な電力を全く使わないことが特徴だ。

 パナソニックのテーブルタップといえば、防水機能を持った「ザ・タップX」が人気だが、「ザ・タップZ」はコンセントにシャッターがなく、ザ・タップXの性能を引き継いでいるわけではない点は、注意が必要。一方、火災などの事故が起こりにくい素材を本体に採用するなど、安心感は高い。現在ではあまり重視することでないかもしれないが、日本製という点もうれしいところだ。

 肝心のスイッチは非常に軽い力で操作でき、これならこまめに切る場合でも手間にならない。いちいち入/切状態がわかりにくいプッシュスイッチに表示機能を付けるのではなく、スイッチの入/切状態が一目瞭然のシーソースイッチを採用すればいいのに、とツッコミたくはなるが、無駄な電力を使わないという点は満足だ。

 また、ケーブルの長さは1mから3mまでラインナップが揃っており、単純にコンセント数を増やしたいだけなら1mタイプ、口数も3個口と4個口、さらにACアダプター対応デザインのものもあり、使う場所に応じて選択できる点もありがたい。

 今回はACアダプター対応という、コンセントの間隔が広く、コンセントが上向きになったタイプの3個口、ケーブル長1mのタイプを購入し、さらに、この夏登場したパステルカラーの4個口、2mも購入した。

 わずかであっても節電のために無駄な電力を使うのは本末転倒。個別の家庭から見れば微力でも、この製品のように節電に貢献し、節電意識も向上させるテーブルタップは普及してもらいたいと思う。


ACアダプター対応の斜めコンセントタイプ。押しボタンスイッチで電源の入/切ができるコンセント間隔が広く、充電器を挿しても使えそうだ
同時に購入したのが横コンセントの4個口タイプ環境を意識してグリーンを選んだが、オレンジとピンクもある

 

製品名製造元購入価格
ザ・タップZ(WHS25139BP)パナソニック1260円
ザ・タップZ グリーン(WHS2524GP)パナソニック1480円

 

(江須田)

2012/8/27 06:00