外付け温度センサーでiPhone 4Sをデジタル温度計に
iCelsius Pro for iPhone |
Dockコネクタの先にステンレス製の温度計があるといったビジュアル |
iPhoneやiPod touch、iPadのアプリは、カメラやゲーム以外にもハードウェアを利用したナイスなアプリが存在する。たとえば風速計や心拍計、果てはモーターの回転数を計測するものもある。また、Dockコネクタ経由から来た情報を表示するアプリ&ガジェットもいくつか登場している。今回は外部デバイスを利用した温度計「iCelsius Pro」を紹介しよう。
「iCelsius Pro」は温度計として発売されている。ステンレス製センサー部8cm、ケーブル長約1mで、接続部分はDockコネクタ。iPhoneやiPod touch専用の温度計で、使用にはアプリ「iCelsius」(無料)をインストールするというもの。業務でなにかと物体の温度や排気熱などを表記する機会が増えたため、ちょうどいいのはないかしらと探していて発見した。
性能は、-30度~150度までの温度測定に対応。画面表示は0.1度単位、測定精度は±0.2度。大気中だけでなく、液体にも使用可能だ。専用アプリはかゆいところまで手が届く感じで、メーターによる測定中の温度のライブ表示のほか、グラフによる経過表示、アラーム、画像またはCSVでの書き出しと、充実している。アラーム機能は温度の上限か下限を設定して、設定温度をオーバーするとお知らせしてくれるというもので、電話発信に対応しているところがおもしろい。純粋に発信するだけだが、離れている状態でも対象物の温度状況がわかるため、設定温度が超えるまでの待ち時間が暇なときによく活用している。
グラフ画像出力はメールやFacebook、Twitter、iTunesにも対応。CSV出力はメールとiTunesのほか、クイックルック経由でオフィス系互換アプリにもデータを送れる。またそのとき、データ集約の設定が可能で、集約期間と集約タイプが選択できる点も使い勝手がいい。
筆者の場合だと、グラフ表示がありがたく、たとえばパソコンのベンチマーク時の排熱温度経過を見たり、やたらと熱をもっている部分を接触測定をしたり……と業務で役立っている。グラフを遡って確認できるのはもちろん、CSVで書き出せて、Excelでグラフにしたいときも重宝している。意外と需要のある製品ではないだろうか。使い勝手は普通の温度計と変わりはなく、アプリを起動して温度を測定するだけ。温度計測を日常的に行う人には扱いやすく、オススメできるガジェットだ。また、お子さんの夏休みの課題用としても便利だろう。
ライブで温度を見るときは、タコメーターでの表示になる | こちらはグラフ表示。リアルタイムで温度経過がわかるため、なにかと便利なのだ。出力では画像かCSVかで選択できる | アラーム機能は設定温度をオーバーすると指定のアクションを実行。アラーム・ブザー・サイレン音の再生のほか、指定番号への発信機能も備える |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
iCelsius Pro for iPhone | Aginova | 8800円 |
2012/6/7 06:00