高音質&手袋装備でも操作しやすいハンズフリー対応イヤホン


Klipsch Image S5i Rugged

 音楽プレーヤーをイヤホン側に用意されたデバイスで操作する。携帯音楽プレーヤーからスマホまでおなじみのアクションだ。歩きながらの通話もできるし、Skypeもしやすいため、ハンズフリーイヤホンユーザーも増えてきている。イヤホンとしての音質が最優先で、その次にハンズフリーとしての操作性として選ぶ人が多いのではないだろうか。今回は手袋必須状況下の多いアウトドアでも操作がしやすく、かつ高音質なKlipsch Image S5i Ruggedを紹介しよう。

 Klipschは米国・インディアナポリスのスピーカーメーカーで、オーディオ好きな人なら知っているメーカーではないだろうか。筆者は知らなかったのだが、購入理由は下記に説明しているように、手袋装備でも操作性しやすいから。イヤホンとしてはカナル型で、ドライバーにはデュアルマグネット・ダイナミック・ムービングコイルマイクロスピーカーを採用。ドライバー口径は8.5mm、インビータンスは18Ω。カラーはブラックのみだが、ラバー処理で大人しい佇まいをしている。また、楕円イヤーピース「Ear Gels」は遮音性が高く、耳も疲れにくい……と製品説明にあったので、9時間ほど装着してみたが、満足いくものだった。

 音質は良好で、個人的にはイヤホンらしからぬ重低音を気に入っている。高音域もよく出ているのだが、ドンシャリにならないレベルでバランスのいい音といったところだろうか。なお、リスニングチェックはChildren Of BodomやRhapsody of Fire、妖精帝國などとだいぶ偏っているが、ROUND TABLE featuring Ninoのようなふんわり系でも違和感がなかったので、あまりジャンルを選ばないと思われる。

 リモコンは、スリーボタンとマイクを搭載している。対応製品はApple製品群でiPadとiPhone、iPodシリーズに対応。+ボタンでボリュームアップ、-ボタンでボリュームダウン。中央の再生ボタンは電話の着信/通話終了や曲の再生スタート、一時停止ができる。また2度押しで曲送り、押したままだと早送りになり、3度押しの場合は曲戻し、押したままで巻き戻しという操作体系。

 ボタンが指先大と大きく、手袋を装備していても簡単にボタンが押せてしまう。製品自体がアウトドア前提というのもあるが、これまで使用してきたハンズフリーイヤホンだとボタンはどこかと、素手であっても探すことが多かったので助かっている。マイクは背面にあり、通話時は付属のクリップで首元あたりにセットするといい感じだった。

 贅沢をいえば、ちょっとリモコン部分の作りが、イヤホンに対して安っぽい点だろうか。操作しやすいのであまり気にしてはいないが、デザインも考える人にはちょっと厳しいかもしれない。できればカラーバリエーションも増やしてほしいところだ。

親指とボタンのサイズ比較。ボタンが浮き出ているのもあって、操作性は抜群。スマホ対応手袋との相性もいいイヤホン本体。ちょっと無骨な印象を受けた
付属のキャリングケース。LEDライトを搭載している

 

製品名販売元購入価格
Klipsch Image S5i Ruggedイーフロンティア1万2800円

 

 

(林 佑樹)

2012/3/16 06:00