目からウロコのスマホ用マクロレンズ

Photojojo製Easy Macro Cell Lens Band

　すっかり浸透したスマートフォン。その人気の用途のひとつに撮影してアプリで加工、SNSに投稿というものがある。おそらく本誌読者の皆さんは誰しもがやっているのではないだろうか。コンパクトデジタルカメラ登場以来のデジカメ普及といってもよく、レトロな雰囲気に加工するアプリも人気。ただ接写となると、まだまだで、ある程度は寄れるのだが、1cmマクロみたいなことをできるのは、ケースと一体型になったレンズしかなかった。そういったケースは見た目こそ面白いのだが、持ち運びとなるとポケットに引っかかり滑落ということがあって、筆者はスルーしていた。そうした問題を解決し、かつ持ち運びもカンタンなものはないかと探してみたところ「Easy Macro Cell Lens Band」を見つけた。

　簡単にいってしまえば、バンドにマクロレンズがくっついているので、スマホやフィーチャーフォンにセットすればそのままマクロ撮影ができるというもの。すごいシンプルな発想なのだが、目からウロコだった。お気に入りのケースをそのまま使えるし、持ち運びも楽だしと、いいところばかりだ。またこの手の製品は人気端末のみでの展開が多かったが、後述するように大半の端末に取り付け可能というのも嬉しい。

　バンドの長さは折りたたんだ状態で約6cm。販売サイトを見るにiPhone 4/4Sを前提にしているが、ゴム製バンドなのでAndroid端末にも取り付けられる。筆者所有のXperia arc、Xperia ray、BrackBerry Boldには問題なく取り付けできたので、現在の主要スマホはまず大丈夫だろう。持ち運ぶときはカードホルダーごと財布や定期入れに入れておける。このカードホルダーはいわゆるカードサイズなので、財布の中のなにかしらのカードにつけておくのもOKだ。

　焦点距離は端末で若干差があるものの、1～2cmになる。iPhone 4Sであれば、最短焦点距離は5～6cmなのでその違いは大きい。手順は、被写体がファインダー上で像がくっきりするまでスマホを近づける。それからシャッターと、普段の撮影とあまり違いはない。カッチリとピントを合わせたい場合は、上記の手順のあとタップフォーカスなどをしてみるといいだろう。ただ、筆者の手元にあった端末のうち、Xperia rayの場合は本体レンズにピッタリ取り付けられなかったこともあり、タップフォーカスはあまり機能してくれなかったため、本体を手で前後させてフォーカスを合わせた。

　今のところ国内での発売はされていないようだが、サイトから輸入できる。2011年末時点では品切れだったが、現在は安定して供給しているので、気になる人はチェックしてもらいたい。

iPhone 4/4S前提なのもあって、iPhone 4Sに取り付けてみたところ、ジャストフィットだった	N905iの場合はベルトが余ってしまうが、手で押さえればOK
カードにセットしておけばよく、持ち運びも楽々！	Easy Macro Cell Lens Bandで撮影するときは、写真くらいの距離まで寄れる
左がiPhone 4S単体でギリギリまで寄ってみた写真、右はEasy Macro Cell Lens Bandで寄ってみたもの。ここまで寄れると気持ちがいい。また解像感もしっかりあるのもわかるハズ。かなり実用的なアイテムだ