置くだけ充電、「Qi」対応のiPhone充電ジャケット
エアボルテージ WP-SL10A.WH |
以前、勢いで無接点給電規格である「Qi」(チー)に準拠したモバイルバッテリーと充電パッドを買ったものの、モバイルバッテリーの充電のためだけに充電パッドを置いているのはもったいないと思っていた。そんなところに「iPhone 4S」を買ったので、「Qi」対応の充電ジャケット、マクセルの「エアボルテージ WP-SL10A.WH」を買ってしまった。
「Qi」の充電パッドは、筆者宅ではモバイルバッテリーしか充電するものがないため、使っても数日に充電1回程度。それだけのために常に電源を入れておくというのは待機電力がもったいない。かといって充電パッドをコンセントから抜いてしまうと、使うたびにコンセントに挿し込まないとならず、置くだけで充電開始できる無接点給電をも否定しかねない。
せめて、毎日1~2回くらい充電で利用するようになれば、「Qi」のメリットも実感できるのだろうと思い、無理にでも「Qi」対応のものを増やそうと思っていた。ただ、「Qi」に対応するスマートフォンは何機種があるが、いずれも自分の趣味に合わなかったので、それを購入することはないと思っていた。
そんなときに「iPhone 4S」を購入。このジャケットの存在を思い出し、すぐに購入してしまった。iPhoneはホワイトを購入したのでジャケットはもちろんホワイト。ジャケットは当初ブラックしかラインナップされていなかったので色違いになるかと思っていたが、いつの間にかホワイトも出ていたのだ。
ジャケットは「iPhone 4用」とあったものの、スライドスイッチ周りが大きく切りこまれたデザインのため、「iPhone 4S」でも何ら問題なく装着できた。上半分がむき出しに近いので、ジャケットと呼ぶにはちょっと無防備っぽいが、ここは我慢するところだろう。
ジャケットの装着はスライドさせて差し込むようになっている。「iPhone 4」の寸法ジャストでできており、一度はめたら外すのが難しいくらいピッタリだ。ドックコネクターを頻繁に使うつもりなら取り外しが面倒かもしれないが、ワイヤレスLANによる同期も始まったことで解決できそう。
残念なのは、手持ちのパナソニックの充電パッドの場合は、先にこのジャケットで「iPhone 4S」で充電を開始してしまうと、モバイルバッテリーを同時に置いてもそちらは充電されず、ずっとiPhoneのみを充電し続けるという問題だ。せっかく「Qi」という統一規格なのに、充電の要である充電完了時の処理があいまいなのは本当に残念で仕方がない。
いくつか問題があるが、やはり充電が簡単なのは便利。ケータイやモバイルバッテリーに限らず、もっと普及してほしい規格である。
ジャケットの仕組みはこうなっている | iPhone 4の形状を利用してスライドさせて装着する |
装着後の写真。上のほうは何もない構造なのでiPhone 4Sでも問題なし | 置くだけで充電開始。なんともお手軽だ |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
エアボルテージ WP-SL10A.WH | 日立マクセル | 2340円 |
2012/2/17 06:00