ビジネスマンに最適 充電できるiPhoneキーボード
フォースメディア iPhone用充電機能付きBluetoothキーボード |
フォースメディアからiPhone用Bluetoothキーボードが発売された。同種の製品は他社からも数多く発売されているが、この製品の特徴は充電機能を搭載していることだ。
筆者は、以前は仕事メールを携帯のメールアドレスに転送していたが、現在はiPhoneでダイレクトに受信している。携帯アドレスから返信すれば、受け取った相手も「携帯からのメール」と認識してくれるが、iPhoneからの返信はパソコンからの返信と認識する可能性が高い。そうなると「お世話になります……」などと、ある程度キッチリした文章を書く必要があり、長文を打つ機会が増えた。
携帯もスマホも若いユーザーなら文字入力速度に不満はないだろうが、筆者のように歳をとるとフリックする度に、上、右と考えながら操作するので、パソコンのキーボードに比べて大幅に入力速度が遅くなる。そんなオッサンでもiPhone用キーボードを使用すれば、文字入力は数段速くなる。
Bluetoothを利用したiPhone/iPad用のワイヤレスキーボードは数多く販売されている。極小サイズの製品もあるし、折りたたみ式の製品も存在する。数ある製品の中で、今回紹介するフォースメディアのiPhone用キーボードの最大の特徴は、大容量バッテリーを搭載し、iPhoneを充電できることだ。
iPhoneの連続待受時間は、スペック上はiPhone 4Sで最大200時間、iPhone 4で最大300時間となっている。スペック上は8日、12日となるが、実使用では1日もたないことも多い。スペックと現実が大きく乖離しているが、知人が解約した後のiPhoneは1週間以上バッテリーが持つと言っていたので、通信さえしなければバッテリーの消耗は少ないようだ。
現実的にはバッテリーに不安があるので、充電用の外部バッテリーを用意している人は多いだろう。Bluetoothによる通信もバッテリー消費を加速させる。キーボードは便利だが、Bluetoothを使用するとiPhone本体の消費電力が増えるので、ビジネスで使用する人は外部バッテリーが必須となるだろう。
実際にキーボードを使用してみよう。キーボードへの充電は、付属のUSBケーブルを側面の端子(IN)に接続する。満充電の状態で約250時間の連続使用が可能となっている。iPhoneへの充電を行わなければ、忘れた頃に充電すれば充分だろう。
側面に充電と給電のコネクタ。背面のConnはペアリングボタン | 充電は有線となる。約80%の充電が可能 |
キーボード内蔵のバッテリーを利用しiPhoneを充電する場合は、USB端子(OUT)にiPhoneのケーブルをつないで有線で充電を行う。iPhoneが残量20%の警告を表示した状態から、iPhoneの電源オフにした状態にて満充電まで充電が可能となっているので、緊急用としては充分だろう。ちなみにiPhoneの充電が完了しても、残っているわずかなバッテリーでキーボード自体は数日間使用可能だ。iPhoneとのペアリングは背面の「Conn」ボタンを押し、iPhoneに表示されるパスコードをキーボードから入力する方式だ。
ペアリング時には毎回異なるパスコードが表示される | 接続された様子 |
文字入力は圧倒的に速くなる。矢印キーでカーソル位置を自由に移動できるので、タップしても狙った位置にカーソルを上手く移動できない人は、大幅に効率アップが期待できる。ただし、iOSがMac OSに近いことと、キーボード自体がMac用のキー配列となっているので、普段Windowsを使用してる人は、ショートカット(Ctrl+C=command+Cなど)に慣れが必要かもしれない。
満足度は高いのだが、やや不満を感じた点は、キートップがフラットで、デスクトップ用キーボードのように斜めになっていないので、慣れるまでタイプミスが増えたこと。「ー」キーがFNキーを使わないと入力できないことくらいだろうか。不満ではないが、電源オンのままキーボードをカバンに入れると通信が継続され、iPhone本体のソフトウェアキーボードはポップアップしない設定のままとなる。これを忘れて電車の中でiPhoneだけを取り出し、入力できずにビックリ、ということがあった。
新幹線で文字入力。この原稿も前半はiPhoneで執筆してみた | 文字入力中にiPodの曲を操作できるのは予想外に便利 |
逆に予想外に便利と思ったのは、キーボードで直接「iPod」の操作ができることだ。文字入力中にも画面を「iPod」アプリに切り替えることなく、曲の一時停止、送り、音量変更などが可能だ。「iPod」を画面に表示しているときは、ワイヤレスで操作するメリットを感じなかったが、ほかの画面を表示・操作しているときは意外に使える機能だった。
筆者は、外出時だけでなく在宅時も、液晶テレビにつないだパソコンのキーボード(ソファー用)としても使用している。ビジネスマンで、外出時のチョットしたことはノートパソコンを使わずiPhoneで済ませる人には、キーボードとバッテリーがセットになっているので便利な製品だろう。
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
iPhone用充電機能付きBluetoothキーボード | フォースメディア | 6800円 |
2012/1/16 06:00