老眼鏡ではなくリーディンググラスなのだ!! CliC Reader


公式ショップには現時点で15種類のカラーバリエーションがラインナップされている。限定色もあるのでオリジナリティーを求める人にもお勧めできる

 歳をとったと感じるとき、それはiPhone 4の“Retinaディスプレイ”の細かい文字が読めないとき――。

 iPhone 4のRetinaディスプレイはピクセル解像度が高く、非常に高精細な画面を表示してくれるのはありがたいのだが、ピント調整能力の衰えた目では、その恩恵にあずかれないという事態が発生する。つまり、近付けるとピントが合わず、さりとて遠ざけると今度は文字が小さくなり、やはり読めづらい。

 筆者は40代半ば、老眼としては初期の状態なので、本や新聞を読むには裸眼で不自由することは無いのだが、iPhone 4でWebブラウジングをする際に、サイト上の細かい文字が読めないという事態に直面した。正直、少々ショックだったのだが、読めないものは仕方がない。

 やむを得ず老眼鏡を使うことにしたのだが、普段の生活では全く必要が無いものなので、iPhoneでWebブラウジングをする度に老眼鏡を取り出して掛けるというのがなかなか面倒で、結局画面を拡大して見ていた。そんな折、とある海外ドラマを見ていると、登場人物の一人が非常に魅力的な老眼鏡を使用しているのを発見した。

 それがこの「CliC Reader」で、最大の特徴はメガネの中央部が磁石で分離できることだ。また、ツルの後端は左右で繋がっていて、ループ状になっている。つまり、使用しないときはメガネを真ん中でパキン! と分離させ、そのまま首から提げておけるという優れものだ。再びメガネが必要となったときは、左右で分割された状態で首から提げているメガネを両手で持ち、目の前でパキンと合わせることで、すぐにメガネとして機能する。

 実際に使用してみると、普段から首から提げておけば、必要なときにすぐ使用でき、使い終わったらまたワンタッチで戻せるというのは本当に便利だ。また、メガネを真ん中でパキン! と割ったり、戻したり、という仕草がなにげにお洒落でカッコ良かったりする(ドラマの登場人物の場合)。

 ツルが樹脂製で適度に弾力と固さがあり独特の形状をしているため、首から下げた状態で多少ハードに動き回ってもブラブラすることなく邪魔にならない。ツルの長さは5段階に調整できるので、自分にとって使い心地が良い長さに調整できるのもありがたい。

 カラーバリエーションが豊富にラインナップされいるところも、一般的な老眼鏡とは一線を画すところ。紹介のされ方も老眼鏡ではなく「リーディンググラス」(読書鏡?)となっている。常時着用するのではなく、日常の中で付け外しを繰り返すメガネとして使いやすいよう、非常に良く配慮された製品で、絶賛愛用中だ。


メガネの中央部分に強力な磁石が内蔵されていて、この部分でフレームを分割できる仕組みだ分割するとこのようになる。分割部に円筒形の磁石が見える。断面は平らで特に位置を合わせるような仕組みは無く、純粋に磁石の力でくっ付くというシンプルな構造
ツルの後端が左右繋がっているのも特徴の一つ。このおかげで、外してもそのまま首に掛けておくことができる。また、後端が下がっている独特の形状が装着時にメガネを安定させてくれるツルの長さ調節機構。簡単な構造で5段階に伸縮する。一度合わせてしまえば動かす事のない機構だが好みの長さに調節できるのはありがたい
首から下げた状態。この状態で思いの外、安定している。ツルの後端のカーブが上手く首にフィットする左右に引っ張るとパキン!という音と共に分離する。このまま目の前まで持って行き、左右を近付けるとパキン!という音と共に磁石の力で所定の位置にピタリとくっ付き固定される

 

製品名製造元購入価格
CliC ReaderCliC7000円

 

(田中 宏和)

2011/11/10 06:00