お手入れ簡単、ドットマトリクス表示のキッチンタイマー
ドリテックの「スクロールタイマー」。数字をドットの並びで描くドットマトリクス方式。スクロール機能付きだ |
キッチンタイマーといえば調理時間を計るのが主な用途だが、筆者の場合は仮眠時の目覚まし代わり、ストップウォッチ代わりなど、多方面で活用している。いつの間にか数も増え、今では冷蔵庫の扉やデスクの上にいくつものキッチンタイマーが並んでいるといった状況だ。
先日、このコレクションにドリテックの「スクロールタイマー」が加わった。ホームセンターで見かけるや、すぐさま購入してしまったのである。比較的安価な電子機器であるキッチンタイマーは、8の字形に並べられた7つのバー(セル)で数字を表現する7セグメント方式の液晶ディスプレイが主流。外観ではキャラクターや食材をかたどった奇抜なものもあるが、時間を表示する液晶の種類自体は画一的で、いまひとつ面白みに欠けると思っていたのだ。ところがこの製品、なんとドットマトリクス表示を採用しているのである。
「スクロールタイマー」は、1つの数字を、縦10ドット、横7ドットで描いている。しかも、数字が上下にスクロールするというギミック付きだ。時間の経過を、表示の書き換えだけではなく、動きで見せるというアナログ的な視覚効果は、以前流行した回転ドラム式のデジタル時計を思い起こさせ、ちょっと懐かしい気分にしてくれる。
表示はとても大きくて見やすい。分の数字が縦3cm、秒でも2cm以上あるのだ。ドット間の隙間が気になることがあるかもしれないが、コントラストは高く少々薄暗い場所でもハッキリと読み取れる。
操作はわかりやすい3ボタン式。フロントパネル左から分設定、秒設定、スタート/ストップである。設定時間は99分59秒まで。あらかじめ設定した時間が経過するとアラームが鳴るカウントダウン機能のほか、ストップウォッチのように経過時間を計れるカウントアップ機能も搭載されている。
背面には強力な磁石が2つあるので、冷蔵庫の扉などに貼り付けておくことができる。デスクの上などに置く場合は、収納式のスタンドを引き起こす。電源は単4乾電池2本。通常の使い方で約1年動作する。
表示機能を重視した「スクロールタイマー」ではあるが、そのデザインはシンプルで実用的だ。フロントパネルが継ぎ目のないフラットな一枚板、操作ボタンも隙間のないタッチスイッチなのである。液晶やボタンまわりからホコリや水分が入り込むといったトラブルとは無縁。汚れがついたら一拭きするだけでキレイになる。この手軽さも、キッチンで活用する上で非常にありがたいのではないだろうか。
同じメーカーの7セグメント機と比較しても見やすさは劣らない | 継ぎ目のない一枚板のフロントパネル。耐久性が高く、手入れも非常に簡単 |
電源は単4乾電池2本。冷蔵庫の扉などに固定するための磁石を2個装備している | デスクの上などで使用する場合は収納式のスタンドが便利 |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
スクロールタイマー T-309WT | ドリテック | 980円 |
2011/10/21 06:00