「プラズマクラスター」で悪いウイルス滅多打ち


IG-CM1
フリップがスタンドになり、上部から空気が放出される

 「プラズマクラスターイオン発生機」という名前は、かつてヒーローアニメで見た“とにかく名前からしてすごい破壊力がありそうな科学技術”に似たワクワク感がある。数あるラインナップの中でもモバイルなこいつ「IG-CM1」には興味津々、風邪や花粉におびえるこの季節、早速導入してみた。

 「IG-CM1」は、「きれいな空気を持ち運ぶ」がコンセプトのモバイルタイプのプラズマクラスターイオン発生機。一般的な携帯電話より二回りほど大きなサイズで、手にした感覚は電気シェーバーに近い。端末はフリップ型で、フリップを開いて空気を取り込み、上部から空気を放出する。

 シャープの説明によれば、プラズマクラスターは自然界にあるというプラスとマイナスのイオンというものを、プラズマ放電によって発生させ、それが大気中に浮遊しているウイルスを抑制し、かつ浮遊しているカビ菌を退治してくれるものらしい。放出されたイオンがカビ菌などに付着すると、OHラジカルなるものに変化し、さらに表面のタンパク質から水素(H)が抜き取られ、抜き取った水素がOHラジカルと結びつくと、水(H2O)になって再び空気中に戻っていく。

 申し遅れたが、高校時代の化学の授業は10段階で「3」だった。「スイヘーリーベー……」がかろうじて言えるぐらいで、理系分野の脆弱性はパッチを当てた程度では手の施しようがない。このため、前述の説明は正直言ってチンプンカンプンである。チンプンカンプンではあるのだが、放出口から出てくる空気が周りの空気よりも少し冷たく、ひんやりしていることはわかる。感覚的には、人気のない山合いのトンネルや鍾乳洞にはいった時のような、しっとりとした冷たさに近い。

 仕事中、パソコンの上において放出された空気を顔に浴びている。3日が経過したが、実感できたことが1つある。エアコンの風やパソコンの放熱によって空気が乾燥し、決まって夕方頃にノドが痛くなったり、鼻が乾燥してムズムズしたり、とにかく風邪の予兆があった。体力が落ちていると普段は風邪に突入するのだが、「IG-CM1」以降、実はそういった予兆といえるような症状が出ていない。たまたま体の調子が良いせいかもしれないのでなんともいえないが、なんだか効果がありそうな気がするので今シーズンは使っていこうと思う。

 ところで、シャープによれば、プラズマクラスターイオンには美肌効果があるらしい。絶賛むさいオジサンの津田だが、「最近の津田は肌つやが良い」と感じたなら、それは効果があったということである。

手にしたところフリップを開くと吸込部がある
スイッチでは電源ON/OFFのみでシンプルもう一方には充電端子

製品名製造元購入価格
IG-CM1シャープ9480円

 

 

(津田 啓夢)

2011/2/9 06:00