デジタル一眼と交換レンズもすっぽり入る土屋鞄の「ボディーバッグ」


ナチュラルシャイニーレザーがすべすべの、土屋鞄製造所のセッション ボディーバッグ

 ここ数年は、荷物の重量の半分以上を占めていたのがデジタル一眼レフカメラの類。しかし、好きなレンズがほぼ決まってきたことや、マイクロフォーサーズ機、さらにはハイエンドコンパクトデジカメなどの登場により、TPOに合わせて選ぶという贅沢ができるようになった。おかげで、あれもこれもという状態から抜け出せてきたようだ。気がつけば自分比で過去最低の荷物量で過ごせるようになってきた。

 となると、バッグ好きとしては、ミニマムな状態を楽しめるバッグが欲しくなる。バッグの大きさからくる重さも削りたい! だが、イイトシの大人としては、品質も重視したい。しかし、みなが持っていて、ひとめでそれと分かるブランド品は避けたい。軽さの点ではナイロン製だが、絶対革がいい! ということで選んだのが、土屋鞄製造所の、キャメル色の「セッション ボディーバッグ」。製品の詳細は公式サイトでご覧いただきたい。

 かなり黄みの強い色を覚悟していたが、届いたのはブラウンに近いキャメル。舟形をしているため、A4のクリアファイルや雑誌は丸めなければ入らないが、見た目以上の収納力があり、財布、化粧ポーチ、鍵、カメラ、メモ帳、筆記用具、ケータイ、スマートフォン、ハンドタオル、ティッシュペーパー、折り畳み傘等がすっぽり収まってしまった。バッグ自体に深さがないため、入れた荷物が重なりにくいのもポイント。おかげで小物が非常に取り出しやすい。

 ベルトを伸ばすと、普通のショルダーバッグとして使えるというのも嬉しい発見だった。もちろん斜めがけもOKだ。「セッション」シリーズはもともと男性向けなのだが、使ってみるとまったく違和感がない。女性用のショルダーはベルトが細めな製品が多いが、これはベルト幅が3.7cmあるので、肩掛けしても安定感があるし、肩に食い込むこともない。おまけにバッグ単体で約600gと軽い。あっと言う間に普段使いバッグ決定! このバッグで友達に会ったときは「バッグが小さくなってる!! どうしたのかと思った!」と非常に驚かれた。

 あるとき、そのサイズを見ていて、デジタル一眼レフも入りそうな気がしたため、中にクッション製の高いケースを入れてみた。すると、望遠レンズをつけたカメラ1台、マクロ用の交換レンズ1本、ストロボ1本が入ってしまった。ストロボは、まっすぐでは厳しいのだが、ストロボ部分を曲げて角度をつければ問題ない。隙間に予備バッテリー、メモ帳、小型のブロア、ブラシまで入った。ボディーバッグが、カメラバッグに早変わりである。

 女性ならさらに化粧ポーチやサイフといった小物があるので、さすがにボディーバッグ1つでは足りなくなるが、あとはせいぜい財布と鍵くらいという男性なら、完全にこれだけで済んでしまうのではないだろうか。カメラバッグっぽく見えない、コンパクトなバッグを探している方にもお勧めである。

ファスナー付の外ポケットが1つ中の様子。手帳などが入れられる内ポケット
名刺やケータイが収納できる内ポケット重さを分散してくれるショルダーベルト
いつもの荷物を収納してみたところクッションケースを入れたら、デジタル一眼レフも入るカメラバッグに早変わり
斜めがけしてみたところ。使っているうちにクッタリしてきて、巻き付く感じがよい

 

製品名製造元購入価格
セッション ボディーバッグ キャメル土屋鞄製造所3万4000円

 

(すずまり)

2010/11/17 06:00