マーカーペンと同程度の細さ、驚くほどスリムな折りたたみ傘


「ファイブスタースリム」という名前は、骨が5本であること、グリップ部が五角形であることに由来していると思われる

 生活の中で果たす役割にはついては百年単位でほとんど変化がみられないにもかかわらず、ここ数年すさまじい勢いで改良が重ねられているのが「傘」だ。携帯を前提とした折りたたみ傘の小型化、そしてコストダウンによる使い捨てビニール傘の普及という2つの大きな流れは、現在社会そのものの流れを象徴しているようにも感じられる。

 それはさておき、今回紹介する折りたたみ傘「ファイブスタースリム」の特徴は、なんといってもその圧倒的な細さだ。詳しくは写真をご覧いただければと思うが、マーカーペンと比較しても大差ないその直径は、これまでの折りたたみ式の傘とはレベルが違う、異次元の製品と呼んでさ差し支えない域に到達している。

 この細さを実現している大きな要因として、骨が8本ではなく5本に抑えられていることが挙げられる。骨が少ないぶん耐久性についてはイマイチで、強風であっさり裏返ってしまうことも少なくないのだが、急な雨に対応するためにバッグ内に忍ばせておくといった用途には十分だ。

 細いうえに約150gと軽いこともあり、バッグの中に入っていることをすっかり忘れて、別の傘を持って外出してしまうこともしばしば。前述の強度の問題もあり、本格的な雨の場合におすすめするのは難しいが、これから梅雨にかけての季節は、万が一の際に重宝するアイテムと言えそうだ。

 ちなみに筆者が購入したのはグリップ部がプラチナのモデルだが、超合金製のモデルは1050円と非常に安価。機能に違いはないと思われるので、こちらのほうがおすすめだろう。

約150gと軽い。UV加工済みのため日傘としてもよさそうマーカー(左)とほとんど変わらない細さ。直径は2.8cmとなっている
親骨の長さは53cm、直径は106cmと、最低限のサイズはキープしている骨は5本と少ないため、強風にはそれほど強いわけではない
柄は3段階で伸縮する

 

製品名製造元購入価格
ファイブスタースリム プレミアムシューズセレクション2100円

 

(山口 真弘)

2010/6/7 06:00