トラックボール/マウス両用のポインティングデバイス


サイズはWiiリモコンのヌンチャクとほぼ同等。小型のUSBレシーバーを使い、無線で接続する

 私がポインティングデバイスとして愛してやまないトラックボール。2005年に紹介したマイクロソフトの傑作トラックボール・Trackball Explorerが再販されず、後継機も発売されなくなったため、代わりとなるものを探す毎日なのだが、なかなか代替にふさわしい製品が見つからないこともあり、ついつい毛色の変わったものに手を出してしまう。今回購入した「24OPTB01B」はかなり変わり種で、トラックボールとしてもマウスとしても使えるという代物だ。

 トラックボールとマウスの両用ができる製品が今までになかったわけではないが、グリップ型トラックボールとマウスの両用というのは珍しい。トラックボールとして使用するときは、手で握り、親指でボールを動かして使用する。人差し指と中指が、それぞれ左クリック・右クリックボタンに自然とかかる配置になっている。スクロールホイールはトラックボールの下にある。大きさの目安としては、Wiiリモコンのオプションであるヌンチャクとほぼ同等だ。側面に光学センサーがついているが、ここには指がかからないようにできている。この光学センサーがマウスとして使うときに利用する部分だ。この部分を底にして動かすと、ちょっと小振りのマウスに変身する。左クリック・右クリックボタンの位置も意外なほど(?)自然だと感じた。2.4GHz帯の電波を使用する無線タイプで、10mくらいまでなら動き回れる。電池は内蔵の充電式で、充電用のUSBケーブルが付属する。

 肝心の性能については、トラックボールとしてもマウスとしても精度にはやや難がある印象。思ったところにピタッと止められる性能ではないので、ビジネスユースには向かないだろう。しかし、リビングユースならば気軽に使えると感じた。左手で肘枕をしつつ右手のトラックボールでウェブサーフィン、ちょっと細かい操作が必要なときはマウスに切り替え、というものぐさな使い方をしている。気軽に使えてかさばらないポインティングデバイスをお探しなら、候補に加えてみてはいかがだろうか。

マウスモード時に底面になる部分には光学センサーとスイッチが付いている手の中にすっぽり収まる。右クリックボタンの位置にかかっているのは中指。写真で人差し指は見えていない

 

製品名購入場所購入価格
2.4GHzワイヤレス光学式トラックボールマウスクレバリー3980円

 

(ナカムラ)

2010/3/16 06:00