待っていたほぼ全部入り無線LANルーター、Aterm WR8700N
購入した「Aterm WR8700N(HPモデル)」。つや消しブラックなので指紋やホコリも目立ちにくい |
以前はNECの無線LANルーターを好んで使っていた筆者だが、しばらく製品に元気がなかったせいでNECから遠ざかっていた。久々に元気が感じられる製品「Aterm WR8700N(HPモデル)」が登場し、ほとんど衝動買いで購入してしまった。
筆者がNECから離れていた理由はひとつ。5GHz帯が使え、セキュリティ面でWPA2対応の機種がなかったこと。WPA2をあきらめたとしてもIEEE802.11n対応で2.4GHz帯と5GHz帯の両方が同時に使える製品もなかった。他社に条件を広げても筆者の条件に応えられる機種は市場にほとんどない。
現在、無線LAN対応のノートパソコンは、インテルの無線LANモジュール内蔵が多く、5GHz帯のIEEE802.11nに対応していることがほとんど。5GHz帯は建物の構造によっては減衰が多いものの、2.4GHz帯に比べれば混雑もなく安定して高速な通信が可能。それなのに5GHz帯に対応した無線LANの親機側の機種は以前よりもだいぶ減り、せっかくの5GHz帯が活かせないもったいない状況となっている。
その一方、iPhoneやiPod touch、Android系端末、Wi-Fi対応のケータイなどがどんどん登場し、2.4GHz帯は当然のように使えなければならない。2.4GHz帯と5GHz帯のどちらか一方ではだめで、両方同時に使える無線LAN親機を待ち望んでいたのだ。
そこに登場したNECアクセステクニカの「Aterm WR8700N(HPモデル)」は、高速なIEEE802.11nに対応し、2.4GHz帯と5GHz帯が同時利用可能でセキュリティはWPA2に対応、しかも有線LANポートはギガビット対応なのでボトルネックも少ない。ルーター部のスループットも最高クラス。VPNサーバー機能がないのがちょっと惜しいことを除けば、ほぼ“全部入り”なのだ。
購入してすぐに今まで使っていた無線LANルーターと置き換え、5GHz帯を使えるノートパソコンと2.4GHz帯のiPod touch、HT-03Aなどが順調に接続できている。気のせいかもしれないが、今までよりもネットへのアクセスがスムースになった気がする。
Aterm WR8700N(HPモデル)を購入するまでは全く気にしなかったが、エコの機能が充実していることも買ってよかった点のひとつ。時間帯で動作モードを変更して、つけっぱなしのルーターの消費電力を少しでも抑える機能があり、早速設定して深夜帯の動作を制限している。
また、このルーターにはUSBポートに接続したメモリーやHDDで簡易的にNAS機能を使ったり、無線LAN経由でのテレビの動画配信を安定させる機能などもある。まだまだ使いこなせてない機能が満載で、しばらくは内蔵機能で楽しめそうなルーターである。
多機能&高スループットだが、エコボタンを用意して環境にも配慮している | エコの設定はWebブラウザ画面からもできる。筆者宅では時間帯を設定して消費電力を下げるように設定した |
ポートはすべてギガビットイーサネット | 我が家の無線LANの定位置に収まった。長い付き合いになりそうな予感がする |
まだ本格的に使いこんでいないが、簡易NAS機能も装備。多機能はこれから味わおうと思う |
製品名 | 製造元 | 購入価格 |
Aterm WR8700N(HPモデル) | NECアクセステクニカ | 1万2980円 |
2010/3/15 06:00