離れた場所の距離を測定できる格安超音波距離計

超音波距離計

　距離を測るときは巻き尺を使って測定するのが一般的だが、離れた場所までの距離を測定したいときもある。例えば、天井までの高さを測りたいとき巻き尺では1人で測りにくい。そんなときに見つけたのが、2500円と格安で売られていた超音波距離計だ。

　とはいっても、実際にそんなシチュエーションはほとんどないかもしれない。でも、なぜか離れて測定できるという楽しさにひかれて買ってしまったのがこの超音波距離計である。

　測定方法は簡単で、距離を測りたい場所に向けてボタンを押すだけ。超音波ゆえ環境によって誤差が生じるが、それも温度センサーで補正してくれるというすぐれものだ。ためしに床において測定値の基準を下端にして、自室の天井までの高さを測ってみると2.39mmだった。幅広のメジャーで測定しても2.4mでなので精度も問題なし。

　さて、実際の使い道だが、思ったほどないかもしれない。意味なく天井までの高さを測ってみたり、離れた壁までの距離を測ってみたり、駐車場で壁までの距離を測ってみたり……ほかにもあるかもしれないが、とかく計測マニアな方にはおすすめだ。

　ちなみに筆者の個人的事情になるが、少し先に引っ越しをしようと考えており、物件探しに役立ちそうだ。物件を見に行ったとき、天井の高さや部屋の大きさ、収納の奥行きなどを1人でサクっと測るときに役立ちそう。下が平らなら2階や3階のベランダから地面までの距離も測れる。測定範囲は12mまでと制限があるが、隣の建物と隣接しているなら、その距離を測ることもできそうだ。

　測定マニアには十分楽しめ、不動産関係や店舗開発関係などの方には補助的な測定器として、使えるんじゃないだろうか。

超音波照射部。「READ」を押すとプチプチと音がしてすぐに距離が表示される	説明は台紙の1枚のみの簡単さ
操作といっても「READ」ボタンを押して測るだけ。「F/M」はフィートとメートルの切り替え、「F/B」は測定器の先端を基準にするか下端を基準にするかの切り替え	測定は図りたい方向に向けて「READ」ボタンを押すが、測定面が平らで直角に向けないとエラーになりやすい