本日の一品
どのスマートフォンも1本で充電できる3in1ケーブル
2017年9月11日 06:00
今年(2017年)の春あたりから、多くのAndroidスマートフォンメーカーが端子形状を従来のmicroUSBからType-Cに変更し始めた。現在のスマートフォン市場にはiPhoneのLightning、AndroidのmicroUSB、そしてこれからのAndroidの標準になるであろうType-Cという3つのインターフェイスが共存するという、煩雑な市場構造になっている。
今回、ご紹介するのは、この特異な3つの異なるインターフェイスをあわせもったマルチケーブルだ。
筆者のように、HUAWEI P10 Plus(Type-C)、Blackberry PRIV (microUSB)、iPhone 7 Plus(Lightning)と、一個人で3種類の異なるインターフェイスのスマホを同時に愛用している人はそれほど多いとは思えない。しかし、家族や友人のスマートフォンまで対応しつつ、旅行や外出時の充電対応などをミニマムな携行物で済ませようとするなら、マルチインターフェイスの充電ケーブルはなかなか有効な選択肢だ。
持ち歩くスマホ充電ケーブルを1本でも少なくしようとする開発者の努力やアイデアはなかなか楽しいものだ。筆者がここ1年ほどの間に手に入れた中でも、1本のプラグでLightningとmicroUSBの両方を兼用している特殊なプラグを採用したものや、ケーブルが途中から三叉に分かれた通称“ケルベロス型”もあった。前者は、Type-Cに対応できていないこと、後者はデザイン的にスッキリしないこと、持ち歩き時にかさばることなどが欠点になるだろう。
今回ご紹介する「3in1 CABLE」は、1mのシリコンラバー製フレキシブルケーブルの先端に三角形の土台を取り付け、その3辺の中央にType-C、Lightning、microUSBの3種類のプラグを配置したモノだ。三角形を回転させて、充電したい端末のポートにマッチしたプラグを引き出して使う。見かけは、かつてビジネスホテルなどに置いてあった各社のフィーチャーフォン、スマートフォン、iPodなどに対応する充電ケーブルタップにも似ている。
パッケージには”THE SAME TIME CHARGE”(同時充電)と記されているが、実際にはミントタブレットくらいの超小型なデバイスでもない限り、サイズ的に3台同時充電は不可能だ。どうしても複数台の充電を試みるなら、各規格の延長ケーブルを使うしかないが、それではこのメリットを自ら打ち消すことになるだろう。
メーカーと部品供給の思惑によって、結果的にいろいろなタイプが存在してしまったスマホのインターフェイス/充電ケーブルの世界だが、その対応でさまざまな目新しい仕組みや楽しいアイデアのケーブルが登場してきて楽しいことも多い。
しかし、実際のユーザービリティをゴールと考えた場合には、たとえ商品コンセプトや商品哲学がメーカーごとに異なっても、インターフェイスだけは、一刻も早くType-Cに統一されるのがベストであることは間違いない。「3in1 CABLE」にはそれまでの間、しっかりと頑張ってもらおう。
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